アメリカ・コネチカット州ニューヘブンで開催された「コネチカット・オープン」(WTAプレミア/8月21~27日/賞金総額77万6000ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、ノーシードから勝ち上がった23歳のダリア・ガブリロワ(オーストラリ…

 アメリカ・コネチカット州ニューヘブンで開催された「コネチカット・オープン」(WTAプレミア/8月21~27日/賞金総額77万6000ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、ノーシードから勝ち上がった23歳のダリア・ガブリロワ(オーストラリア)が第2シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)を4-6 6-3 6-4で倒し、WTAツアー初タイトルを獲得した。

 第1セットはチブルコバが先取したが、続く第2セット、そして第3セットはガブリロワが奪い、逆転で試合を制した。マッチポイントでフォアハンドウィナーを奪ったガブリロワは、ラケットを放り投げ、飛び上がってよろこびを爆発させた。

 世界ランク26位のガブリロワは、終始激しい身振り手振りを交え、重要な場面では、「カモン!」と叫んでいた。特にこの試合のターニング・ポイントとなった第2セットの第5ゲームでは5度に渡ってデュースが続き、最後には30本のラリーが続いた末にガブリロワがポイントを奪ってチブルコバのサービス・ブレークに成功し、3-2とリードした場面では大きな雄叫びを上げた。

 この試合の両者のポイント獲得数は、ガブリロワが105ポイントに対し、チブルコバは102ポイントと大きな差はなかった。

 第1セットでは、両者ともに眩しい日差しでサービスが思うように打てず、太陽が目に入るサイドでは両者合計で5度のサービス・ブレークがあった。

 第1セットの第10ゲームでガブリロワがミスをおかし、チブルコバにラブゲームでサービス・ブレークを許して4-6でセットを落とした場面では、悔しさのあまり大声で叫ぶ場面があった。

 フォアハンドを得意とするチブルコバのフォアハンドのウィナー数が32本だったのに対し、ガブリロワは35本だった。

 ガブリロワは第2セットの第9ゲームでチブルコバのサービスゲームのブレークに成功し、6-3でこのセット奪って最終セットに持ち込んだ。

 第3セットでは両者のサービスゲームのブレークが続き、最後には第10ゲームでガブリロワがサービスゲームのキープに成功し、このセットを6-4で奪って試合を決めた。

 前日の準決勝で、第1シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)を倒したガブリロワのトップ10との対戦成績は、キャリア通算9勝18敗となった。

 世界ランク11位のチブルコバは、今シーズンの初めには自己最高の4位にまでランキングを上げていた。チブルコバは昨年、ツアー4勝を挙げたが、今シーズンはいまだタイトルを獲得していない。

 キャリア通算9度目のタイトル獲得を目指していたチブルコバは、今大会8度目の出場で初の決勝進出を果たしたが、これまではベスト8が最高成績だった。

 ロシア生まれのガブリロワは、18歳のときにオーストラリアに移住し、2015年の12月にオーストラリアの国籍を取得した。ガブリロワは、ツアー初優勝が今大会となった初めての選手となった。

 両者ともに週明けの月曜日から始まる全米オープンに出場しており、1回戦ではチブルコバがヤナ・セペロバ(スロバキア)と、ガブリロワは予選勝者のアリー・キイック(アメリカ)と対戦する。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「コネチカット・オープン」(アメリカ・ニューヘブン)の決勝で第2シードのドミニカ・チブルコバを破り、WTAツアー初優勝を果たした23歳のダリア・ガブリロワ

Photo:NEW HAVEN, CT - AUGUST 26: Daria Gavrilova of Australia celebrates during her match against Dominika Cibulkova of Slovakia to win the Connecticut Open at Connecticut Tennis Center at Yale on August 26, 2017 in New Haven, Connecticut. (Photo by Maddie Meyer/Getty Images)