今週前半はセレクトセールの話題が中心だったが、2019年セレクトセール1歳にて、2億9000万円で落札されているのがテンカハル(栗東・矢作芳人厩舎)。次走は7月15日(月・祝)、盛岡競馬場のダート2000mで行われるマーキュリーカップを…

 今週前半はセレクトセールの話題が中心だったが、2019年セレクトセール1歳にて、2億9000万円で落札されているのがテンカハル(栗東・矢作芳人厩舎)。次走は7月15日(月・祝)、盛岡競馬場のダート2000mで行われるマーキュリーカップを予定しており、今朝11日は、レースに向けた最終追い切りを行っている。

 坂井瑠星騎手が跨り、CWを正面から入場。2歳新馬2頭が先行するところを5馬身ほど後ろから追走。2歳馬の誘導ということもあって、道中のペースは決して速くなかったが、テンカハルは自分のリズムで気持ち良くラップを刻んでいるように見えた。

 最後の直線に向いてから、前を捕まえに行く時の加速もスムーズ。前にいた2頭を内からあっさりと交わして、大きく先着。先週のCW追い切りに限らず、併せ馬では遅れることが多いが、今朝に関しては自身でも久しぶりとなる先着だった。

 時計は6F83.6-5F67.3-4F52.1-3F37.3-2F23.5-1F11.7秒。6F標識の通過が16秒台だったこともあるが、ゴールへ向かってきれいな加速ラップ。ラスト2Fの時計も速く、最近にないくらい機敏に動くことができたと評価してよいだろう。

(取材・文:井内利彰)