ジョコビッチが思わぬ形で最多タイとなる13度目のウィンブルドン4強 現地7月10日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)の準々決勝に進んでいた第9シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/世…

ジョコビッチが思わぬ形で最多タイとなる13度目のウィンブルドン4強
現地7月10日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)の準々決勝に進んでいた第9シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/世界ランク9位)が負傷により棄権。第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)が、ロジャー・フェデラー(スイス)に並ぶ同大会13度目の4強入りを果たした。

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25歳のデミノーは、現地8日に行われた今大会4回戦でアルトゥール・フィス(フランス/同34位)を6-2、6-3、4-6、6-3で下し、ウィンブルドンで初めての準々決勝に進出。だが、試合終了後には足を引きずっており初めてのグランドスラム4強をかけてジョコビッチと戦う予定だったが、股関節を負傷し試合前に棄権した。

「望んだ発表ではない。股関節の怪我で内転筋に繋がる繊維軟骨を断裂してしまった。フィスとの試合の最後の3ポイントで大きな亀裂を感じ昨日検査した」と怪我の状況を説明。

この日の朝にはコートで感触を確かめたものの、「今日プレーするとたった1回のストレッチ、スライディングでこの怪我が全治4ヵ月にもなるということ。リスクが大きすぎる。目覚めてからコートに出られることを望んだが、ノバクのような選手に対して100%に近い状態でコートに立てないのは失礼だ」と棄権を選択した。

7月27日からはパリ五輪もあるが、「正直わからない。特殊なケガのだから明確な回復プランを教えてくれないんだ。全治3週間から6週間ぐらいだと思う。ただ回復具合にもよる」と出場を明言することはできないとした。

これで37歳のジョコビッチは、ロジャー・フェデラー(スイス)に並ぶ最多13度目のウィンブルドン4強。準決勝では、第13シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同12位)をフルセットで破った第25シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同25位)と対戦する。

両者の対戦成績は、ジョコビッチの5勝1敗。直近では今年の全仏オープンで対戦しており、7-5、6-7(6)、2-6、6-3、6-0の接戦の末にジョコビッチに軍配が上がっている。