サトノアラジン産駒のニシノラヴァンダ(牝2、美浦・奥平雅士厩舎)が、函館2歳ステークス(2歳・GIII・芝1200m)で世代最初のJRA重賞ウイナーの座を狙う。  ニシノラヴァンダは父サトノアラジン、母プルージャ、母の父Sidney&a…

 サトノアラジン産駒のニシノラヴァンダ(牝2、美浦・奥平雅士厩舎)が、函館2歳ステークス(2歳・GIII・芝1200m)で世代最初のJRA重賞ウイナーの座を狙う。

 ニシノラヴァンダは父サトノアラジン、母プルージャ、母の父Sidney's Candyの血統。母はアルゼンチンのG2勝ち馬。半兄のエルゲルージはオープンまで出世している。今回と同舞台だった6月16日の新馬は好発からハナへ。前半3F34秒1とまずまずのペースで逃げながら、後続を突き放して4馬身差の圧勝だった。函館芝1200mの持ち時計はヴーレヴーに次いでメンバー中2位なので、ここでも有力候補となることは間違いない。

 父にとっても悲願のJRA重賞タイトルがかかる。サトノアラジンは17年の安田記念の覇者。シャトル繋養されている南半球では次々にGI勝ち馬、重賞勝ち馬を輩出し、成功を収めている。一方、JRAの重賞では延べ13頭が走りながら、昨年の東海Sのウェルカムニュースの4着が最高着順。馬券に絡んだことすらないのは意外というしかない。ここで待ちに待ったJRA重賞ウイナーの誕生となるか。4世代目の勝ち上がり1号となったニシノラヴァンダが孝行娘となることを期待したい。