アルカラス、世界13位ポールを下して2年連続の準決勝進出 現地7月9日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス準々決勝が行われ、前年覇者で第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/…

アルカラス、世界13位ポールを下して2年連続の準決勝進出
現地7月9日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス準々決勝が行われ、前年覇者で第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)は、第12シードのトミー・ポール(アメリカ/同13位)を5-7、6-4、6-2、6-2で下し、2年連続の準決勝進出を果たした。

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昨年のウィンブルドンで初優勝を果たし、グランドスラム2勝目を挙げた21歳のアルカラス。今年は「全仏オープン」を右腕の不安もありながらグランドスラム通算3勝目を挙げた。

連覇を狙う今年は、マーク・ラヤル(エストニア/同269位)、アレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア/同69位)をいずれもストレートで下すと、3回戦では第29シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同29位)を3時間50分の激闘の末にフルセットで勝利。4回戦では第16シードのウーゴ・アンベール(フランス/同16位)を破って、グランドスラム出場7大会連続でベスト8入りを果たしている。

準々決勝では前哨戦ATP500ロンドンで今季2度目のタイトルを獲得したポールと対戦。過去2勝2敗、3試合がフルセットと拮抗している相手との対戦に、第1セットは精彩を欠くプレーに度々ピンチを迎えてしまう。アルカラスは9度のデュース、17分にも及んだ第6ゲームをキープした後に、3度のブレークポイントを握ったものの生かせず。セット終盤の第12ゲームでブレークを許して5-7でセットを失った。

第2セットでも最初のサービスゲームを落としたアルカラスだが、直後の第3ゲームですぐさまブレークバック。第7ゲームでは、2本のダブルフォールトを犯し、自らのミスで流れを手放したポールからリードを奪って6-4でセットを取り返した。

アルカラスは、第3セットでもミスを恐れずに果敢に攻撃を仕掛ける。互いに最初のリターンゲームでブレークして迎えた第3ゲーム、ポールのバックハンドにミスが出てアルカラスが2度目のブレークに成功。

その後、アルカラスは挽回させずに第7ゲームでリードを広げて6-2と勝利まであと1セットに。勢いは止まらず、第4セットでは0-1から5ゲームを連取し、6-2と逆転勝ちを収めて2年連続の準決勝に進んだ。

大会連覇へあと2勝としたアルカラスは、準決勝で第1シードのヤニック・シナー(イタリア/同1位)を6-7(7)、6-4、7-6(4)、2-6、6-3のフルセットで下した第5シードのダニール・メドベデフ(同5位)と対戦。両者、昨年の準決勝でも対戦しており、この時は6-3、6-3、6-3でアルカラスが勝利している。