WRC第7戦ラリーポーランド(グラベル)で、レッキ中の交通事故で欠場を余儀なくされたセバスチャン・オジエの代役として緊急参戦し、初参戦のラリーで優勝を決めたカッレ・ロバンペラを、チーム代表のヤリ‐マティ・ラトバラ代表は「王者の技」と賞賛した…

WRC第7戦ラリーポーランド(グラベル)で、レッキ中の交通事故で欠場を余儀なくされたセバスチャン・オジエの代役として緊急参戦し、初参戦のラリーで優勝を決めたカッレ・ロバンペラを、チーム代表のヤリ‐マティ・ラトバラ代表は「王者の技」と賞賛した。

オジエは、ラリーウイークの火曜日、レッキ中に交通事故に遭い、病院に搬送された。オジエは翌日には問題ないことが確認されたが、イベントに参戦することはできず、チームは、今季はスポット参戦のロバンペラを緊急招集した。

連絡を受けた時、ロバンペラはジェットスキーのメンテナンス、コ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネンはタトゥーを入れ終わったところだったという。ふたりは、火曜日の夜にポーランドに到着。公式とは別のスケジュールでレッキからスタートまでの準備をこなしながら、最終的にラリーでの優勝を飾った。





「目標はトップ5でチームがポイントを獲得することだった。優勝は期待していなかった」とラトバラ。
「でも、本当に強い戦いを見せてくれた。王者の技だ。世界チャンピオンのドライバーは、あともう少し、という伸びしろがある。オジエが過去にそうだった。彼らは勝利への野心が強いからね」

またラトバラは、ロバンペラが参戦できなかった場合は、予備としてサミ・パヤリを候補に入れていたことも明かした。パヤリは、このポーランドにGRヤリス・ラリー2で参戦しWRC2優勝。母国ラウンドとなるフィンランドでは、GRヤリス・ラリー1ハイブリッドでの参戦が決まっている。
(Graham Lister)