予選突破は至上命題。まずは初戦で中国を叩きたい(C)Getty Images 先月27日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)のグループ分けが発表された。日本代表はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、…

予選突破は至上命題。まずは初戦で中国を叩きたい(C)Getty Images

 先月27日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)のグループ分けが発表された。日本代表はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアとともに、グループCに組み込まれることとなった。

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 ホーム&アウェー方式で行われる今回の予選、3グループの上位2か国には本大会出場権が与えられ、それぞれ3・4位はプレーオフに回るレギュレーションとなっている。FIFAランクアジアトップに位置する日本は当然、グループ2位以内での出場権獲得が至上命題となる。

 その日本は9月5日、ホームでの中国戦が最終予選の初戦となる。出場国が48へ拡大し、アジアも最大8.5枠が与えられる中、中国も2002年大会以来となる本大会出場を目指しており、国内メディアは史上2度目のW杯出場へ、さらに日本との初戦へ向け、はやくも強い意気込みを示しているようだ。

 中国ポータルサイト『捜狐』は7月6日、日本チームの戦力などについて論じる特集記事を配信。その中で同メディアは、9月5日のゲームを「今予選でも注目すべき一騎打ち」と位置付けている。

 その上で、「日本代表は、このグループ最強のチームとして、その精巧な技術と緻密な戦術システムで知られてきた」と評する一方で、「しかし意外なことに、前回のワールドカップではグループ2位と振るわなかった。オマーンとサウジアラビアにまさかの敗戦を喫し、ベトナムとは引き分けている」などと振り返り、日本がW杯予選において、格下との対戦で不本意な結果を残している点に言及。

 続けて、「そこに中国代表チームが突破口を求め、逆転を達成するチャンスかもしれない。中国チームはこの心理的優位を掴み、日本チームに意表を突く一撃を与え、自分たちの競争力と闘志を十分に発揮すべきだ」と主張する。

 さらに、「日本の守備にも問題がある」と指摘しており、「日本のディフェンスは以前ほど頑丈ではなくなっている。特に、長身のセンターフォワードを擁するチームを前にすると、体格的な不利と対人能力の欠如はより明白になる」などと説いており、ウィークポイントとして挙げた守備を崩すため、中国の攻撃陣がゲームのポイントとなるものと見通している。

 2か月後の初戦に向け、すでに中国国内メディアは「打倒・日本」への対策を並べている。毎回、さまざまなドラマが繰り広げられるアジア最終予選、日本は今回も出場権獲得まで“茨の道”を歩むことになるのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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