ギリシャ戦で奮闘するも、チームを勝利に導けなかったドンチッチ。(C)Getty Images  流石のメガスターでも夢の舞台への切符は掴めなかった。 現地時間7月6日、パリ五輪出場権の残り4枠を懸けたバスケットボール男…

 

ギリシャ戦で奮闘するも、チームを勝利に導けなかったドンチッチ。(C)Getty Images

 

 流石のメガスターでも夢の舞台への切符は掴めなかった。

 現地時間7月6日、パリ五輪出場権の残り4枠を懸けたバスケットボール男子の予選が4会場で行われ、ギリシャ・リガの会場ではNBAスターのルカ・ドンチッチ(マーベリックス)擁するスロベニア代表が、ギリシャ代表に68-98で敗戦した。

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 前回の東京五輪で4位だったスロベニアだったが、無念の結末となった。6月17日までNBAファイナルを戦っていた大黒柱のドンチッチも、約1週間後に代表活動に合流。休みもなく今回の最終予選に参戦。NBAで2度のMVPに輝いたヤニス・アテトクンボ(バックス)を擁したギリシャ戦も34分14秒の出場で、21得点、7リバウンド、5アシストと奮闘したが、スロベニアは一度もリードを奪えずに終戦した。

 コートで失意の表情を浮かべたドンチッチ。そんな英雄に母国メディアも複雑な想いを寄せている。日刊紙『Zurnal24』は「ドンチッチと仲間たちのオリンピックに向けた旅の終わり、パリは遠く離れた」とし、満身創痍で臨んでいた大エースの言葉を紹介している。

「相手の方が僕らよりもずっといいプレーをしていたし、ものすごくアグレッシブだった。彼らはとんでもないチームだった。でも、敗北は失敗を意味する。長くて、疲れたシーズンだった。とても疲れていることは認めるよ。でも同時にもっと違う状態の自分を発揮できると思っていた」

 また、スロベニアのアレクサンダー・セクリッチ監督も「ギリシャは勝利に値する素晴らしいチームだ。大スターに加えて、彼らにはユーロリーグの素晴らしい選手が揃っている」と敵チームを称賛。そして、こう続けている。

「我々のスタートが良くなかったことが、彼らにさらなる勢いを与え、その差は急速に広がった。我々もバランスが取れる時間帯もあったが、あの観衆とチームの前では点差を縮めることはできなかった。目標には届かなかったが、この代表の骨格となる若い選手たちにとっては良い大会となった」

 なお、スロベニアを撃破したギリシャは、現地7月8日にクロアチアの決勝に臨む。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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