シフィオンテク、逆転負けを喫し連勝は21でストップ 現地7月6日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)女子シングルス3回戦が行われ、大会初優勝を狙う世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーラン…

シフィオンテク、逆転負けを喫し連勝は21でストップ
現地7月6日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)女子シングルス3回戦が行われ、大会初優勝を狙う世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)は、ユリア・プチンツェワ(カザフスタン/同35位)に6-3、1-6、2-6の逆転負けを喫した。

【動画】世界1位シフィオンテク、世界35位プチンツェワに苦杯し3回戦敗退 マッチハイライト

6月の「全仏オープン」(フランス・パリ)で大会3連覇を飾った23歳のシフィオンテク。今大会には前哨戦を戦うことなくトレーニング期間に充て、初戦でソフィア・ケニン(アメリカ/同49位)、ペトラ・マルティッチ(クロアチア/同85位)をストレートで下して3回戦へ進んでいた。

3回戦の相手となったプチンツェワには、これまで4戦し全勝。一度もセットを失っていない。その相性の良さを第1セットでも披露し、プチンツェワのサーブを強打しゲームの主導権を握り、第6ゲームで奪ったリードを守り切って6-3でセットを取った。

だが、第2セット以降はプチンツェワの粘り強さ、ドロップショットを使った前後への揺さぶりに苦戦しリズムを狂わされた。シフィオンテクの攻撃の軸となるフォアハンドでミスが連発し、第2セットを1-1から5ゲームを連取されて最終セットへ。トイレットブレークで一息入れたものの、最後までペースは戻らず2-6と逆転で敗れた。試合を通じて、シフィオンテクはウィナーが34本に対し、アンフォーストエラーは38本を数えている。

全仏オープン前哨戦のWTA1000マドリードから続いていた連勝も21でストップ。試合後には、「第2セットではエネルギーが落ちたように感じ、それを立て直すことができなかった」と口にし、続けて「自分を限界まで追い込んでいたタンクが急に空っぽになった。ローラン・ギャロスの後、何がいけなかったのかはわかっている。ちゃんと休めなかった。クレーコート・シーズンが終わったら、肉体的にも精神的にももっと回復する必要がある」と反省の弁を述べた。

とはいえ、グラスコート・シーズンは今大会が最後。「何を変えなければいけないかはわかっているし、それをやっていく。でも、芝のシーズンは終わったから、来週に向けて分析するという意味では、考える必要はない」と切り替えていくだけだとしている。

一方、前哨戦で3年ぶりにタイトルを手にして今大会を迎えたプチンツェワ。過去4戦全敗、セットも取ったことのなかったシフィオンテクから初めて勝利を挙げ、「バーミンガムでのタイトルは、私も芝でプレーできるという自信を与えてくれた。今日は集中して、『今度こそは』という気持ちで臨んだ。やり遂げた自分を誇りに思う」と、2020年全米オープン以来のグランドスラム16強を喜んだ。

次戦では第13シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア/同14位)と対戦する。