ジャッジと大谷。両リーグを代表スラッガーは揃ってオールスター前日の本塁打競争欠場を決めている。(C)Getty Imag…

ジャッジと大谷。両リーグを代表スラッガーは揃ってオールスター前日の本塁打競争欠場を決めている。(C)Getty Images

 現地時間7月2日に大谷翔平(ドジャース)がひとつの“決断”を公表した。それは今夏のオールスター前日に、いわば“前夜祭”的に模様される本塁打競争に出場しない意向を明らかにしたのだ。

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「話(出場のオファー)が来て、いろいろ話をしてた途中だったんですけど。リハビリも、なかなか(リハビリの)ボリュームも多いですし。今回はおそらく出ない方向で進むんじゃないかなとは思います」

 無論、彼の置かれた状況を考えれば、十分に理解のできるものだった。昨年9月に側副靭帯を損傷した大谷は右肘にキャリア2度目となるメスを入れた。ふたたび投手としてマウンドに立つべく、今季は投手としてはリハビリに専念。シーズン中はあくまで打者だけでの出場、それも守備に就かない指名打者でのプレーを続けている。

 ここまでリーグトップとなる27本塁打、OPS1.020、長打率.626を記録。およそ大手術から復帰したばかりとは思えない打棒を披露してきた。ゆえに本塁打競争を欠場するという意向を惜しむ声も少なくない。

 もっとも、1ラウンド4分間という制限時間内に本塁打を量産しなければならないMLBの本塁打競争は、身体的な負担の大きさから欠場する選手が後を絶たない。今季は大谷のほかに、アメリカン・リーグの本塁打ランキングトップを独走するアーロン・ジャッジが「(今年は)出る必要がない」と公表している。

 大谷にしても、ジャッジにしても、やはり球界屈指のパワーヒッターが出てこそ、ファンが「見たい」と願う本塁打競争とは言える。ゆえにスター選手たちの欠場が相次ぐ近況を嘆く識者もいる。

 米スポーツ専門局『FOX Sports』のスポーツアナリストであるダグ・ゴットリーブ氏は「ジャッジ対ショウヘイ。これは至高の対決だ。これをホームランだ―ビーで見られないというのは、MLBは大きなマーケティングのチャンスを逃していると思う」と断言。選手たちにとって負担の大きい現行のルールを改善しようとしないMLBに苦言を呈している。

「二人の対決が見られないというのは信じがたい。これは野球がいかに人々のものでないかを示す一例だ。我々は感謝祭の日にフットボールの試合をテレビでつけると、そこにいる誰もがフットボールを見る。そこにみんなの望んだものがあり、それが当たり前のように思っているからだ。でも、野球はそうとは思えない。まるで野球のことを考えていないようなものなんだ。野球はアメリカのスポーツなのに、好きではなくなっている」

 大谷を筆頭とする大物の不参加。MLBはいわば「恒例行事」ともなっている本塁打競争の在り方を見つめ直すべき時を迎えているのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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