7月4日、有明アリーナで開催された『三井不動産カップ2024(東京大会)』に、バスケットボール女子日本代表の国際強化試合とし…

 7月4日、有明アリーナで開催された『三井不動産カップ2024(東京大会)』に、バスケットボール女子日本代表の国際強化試合としては史上最多となる1万1624名もの観客が来場した。

 パリオリンピックへ向けた最終調整に突入している日本代表(FIBAランキング9位)は、ホームにニュージーランド代表(同26位)を迎え、立ち上がりから攻守ともに危なげない試合運びで圧倒。最多20得点を挙げた山本麻衣をはじめ合計7選手が2ケタ得点をマークし、68点差をつける125-57の快勝で大観衆を魅了した。

 ベンチスタートながら5本の3ポイントを決め15得点を挙げた東藤なな子は、試合後の会見で「最初コートに入ったときに(スタンド上層は)すごく高さがあったので、あそこまで入るのかなと思ったんですけど、実際には30分くらいで満員になってびっくりしました。一つひとつの歓声が大きくて、その中でプレーできる幸せはすごいなと思いましたし、今回は地上波での放送もあり、チームで高め合っていい雰囲気でやれました」と、多くのファンに見守られながらプレーできる環境に感謝。

 第1クォーターから猛攻をけん引した山本は、「1万人の中でプレーできたのはすごくうれしいですし、こうして日本代表でプレーさせてもらって、観客が入れば入るほどうれしいですし、自分たちはパワーがもらえるので。今日は気持ちよくプレーできました」と、笑みを浮かべた。

 また、試合直後にコート上でのインタビューに応じた馬瓜エブリンは、「私はちょうどあの3階席から去年まで解説していたんですよ。まさかこのコートで皆さんの前でプレーできるとは。すごくうれしいです。ありがとうございます」と、選手として1年の活動休止期間を経て、再び目にした光景に感激。「これだけたくさんの皆さんの前でプレーできる、これが夢でした。みなさんこれで終わらず、しっかりこの声援をパリまで届けてください!よろしくお願いします!ありがとうございました」と、力強く呼びかけた。

 女子日本代表は中1日を空けて、6日にも有明アリーナでニュージーランド代表と対戦。パリ五輪前では最後となる国内での強化試合を経て、ヨーロッパ遠征、パリ五輪本番に臨む。