今週は福島競馬場で七夕賞(芝2000m)が行われる。30度超えの暑さが予想される今週末の福島競馬場。特殊な夏競馬への適性も重要なファクターと言えるだろう。ここでは、過去10年からレッドラディエンスとセイウンプラチナにフォーカスしたデータを取…
今週は福島競馬場で七夕賞(芝2000m)が行われる。30度超えの暑さが予想される今週末の福島競馬場。特殊な夏競馬への適性も重要なファクターと言えるだろう。
ここでは、過去10年からレッドラディエンスとセイウンプラチナにフォーカスしたデータを取り上げる。
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■レッドラディエンスに「3.0.0.1」想定
前走メトロポリタンSは上がり3F最速の脚で2着。上級クラスでも十分にやれることを示したのがレッドラディエンスだ。デビュー戦を除き、馬券外がない安定株。今回は多頭数と久々の右回りがポイントとなるが、騎手×想定人気で浮上した以下データに勝利の可能性を見出すことができる。
・戸崎圭太騎手騎乗の3番人気内馬【3.0.0.1】
該当馬4頭中3頭が勝利。人気馬受難の本レースにあって勝率75%は極めて優秀な数字だ。戦前評価から当日3番人気内が濃厚のレッドラディエンスにとって、これ以上ないプラスデータと言えるだろう。
レッドラディエンスに騎乗する戸崎圭太騎手について補足すると、2024年の同騎手×友道厩舎の成績は【5.5.1.2】。牡馬クラシック戦線をともに戦ったジャスティンミラノに代表されるコンビだが、馬券内率80%超えはあまりにも異常だ。昨年夏はのちの菊花賞馬ドゥレッツァの2着あり。暑さへの適性も申し分なく、重賞初Vの足音は確実に近づいている。
■セイウンプラチナに【0.0.1.7】の鬼門データ
その一方で、買い材料に乏しいのがセイウンプラチナだ。中山芝2500mの前走ドゥラメンテCは鮮やかな逃げ切り勝ち。その機動力は小回り2000mの本レースでこそ発揮されると思いたいところだが、今回はローテーションに危険要素がはらむ。
・前走3勝クラス勝ち馬【0.0.1.7】
該当馬8頭中7頭が馬券外。そのなかには1番人気バトルボーンや2番人気ヒンドゥタイムズなどもいたが、ことごとく重賞の壁に跳ね返されてしまっている。昇級組にとって本レースは“鬼門”であると言わざるを得ない。
オープンクラスの好走馬が揃ったここは人気薄寄りの1頭かもしれないが、それでも絞れるところは絞りたいのが馬券購入者の心情。前にいける脚質から単勝妙味ありとの評価を得てもおかしくないが、前述のデータを踏まえると思い切って“消し”の選択肢が浮上する。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。