7月2日(現地時間1日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズに13シーズン(実働11シーズン)在籍してきたクレイ…

 7月2日(現地時間1日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズに13シーズン(実働11シーズン)在籍してきたクレイ・トンプソンが、サイン&トレードでダラス・マーベリックス移籍に合意と報じられた。

 それから一夜明けた3日。ウォリアーズの“スプラッシュ・ブラザーズ”としてともに戦ってきたステフィン・カリーが、自身のインスタグラムでストーリーズを投稿。トンプソンとの写真30枚と、相棒へメッセージを送っていた。

「寂しくなるよ、クレイ。この旅を一緒に終えることはできないけど、僕らがやってきたことはこれから先に起こったりはしない。君とドレイモンド・グリーンとの日々はこれ以上にないものだった。ベイ・エリアのすべてを変え、ゲームそのものを変えたんだ。いろいろとありがとう。(マブスで)バスケットボールを楽しんで、君の仕事をするんだぞ」


 トンプソン退団により、ウォリアーズは10年以上に渡ってプレーしてきた“ビッグ3”体制も終止符を打ち、カリー、グリーンはウォリアーズで、トンプソンはマブスで新たなキャリアを迎える。

 とはいえ、カリーとトンプソンが3ポイントシュートでゲームそのものを変えたゲームチェンジャー(変革者)と呼べるバックコートデュオだったことは間違いなく、これから先もこの2選手が残してきた功績を超えるデュオが現れるのか、近づくことができるデュオが出てくるのかも微妙だ。

 というのも、カリーとトンプソンは1シーズンにそろって250本以上の3ポイントを4度(2015-16、2016-17、2022-23、2023-24)も記録している。NBA史上、同一チームの2選手がこの記録に到達したのはウォリアーズ以外におらず、カリーとトンプソンは唯一無二のデュオとなっている。

 カリーが最後に綴った「僕らは生涯ずっとスプラッシュ・ブラザーズだ」という言葉は、両選手が残してきた功績が今後もずっと色あせることはないと自負していると見ることもできる。

 持ち前の驚異的なシュート力を武器に、平均20.0得点を軽々とたたき出してきたカリーとトンプソンは、3ポイントシュートに関しては間違いなくNBA歴代トップのデュオと言っていい。

 カリーとトンプソンは、2人合わせた3ポイント合計成功数でレギュラーシーズン計6228本、プレーオフ計1119本、NBAファイナル計258本でいずれもNBA史上最多。2015-16シーズンの計678本、2016年プレーオフの計178本でもトップに君臨している。

 今シーズンから、カリーとトンプソンは対戦相手としてプレーすることになる。互いを知り尽くしているだけに、両者がマッチアップするシーンは必見だ。

【動画】プレーオフでも3ポイントをいくつも決めてきたスプラッシュ・ブラザーズ!