7日に福島競馬場で第60回七夕賞(GIII、芝2000m)が行われる。今年は、昇級初戦の新潟大賞典で2着と勢いをつけるキングズパレス、同5着で七夕賞と同じ舞台の福島民報杯を制したリフレーミング、福島民報杯2着のボーンディスウェイや、福島記念…

7日に福島競馬場で第60回七夕賞(GIII、芝2000m)が行われる。

今年は、昇級初戦の新潟大賞典で2着と勢いをつけるキングズパレス、同5着で七夕賞と同じ舞台の福島民報杯を制したリフレーミング、福島民報杯2着のボーンディスウェイや、福島記念3着の実績があるカレンルシェルブルなど、小回り適性の高いメンバーが集結。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■1人気不振も上位人気が7勝

過去10年で1番人気が【1.1.1.7】と不振傾向。一方、2番人気【3.1.1.5】、3番人気【3.0.0.7】と1番人気に比べれば信頼度は高い。1~3番人気が揃って馬券外に飛んだのは10回中1回のみで、3番人気以内が7勝を挙げていることから上位人気をすべて無視するのは危険。とは言え、上位人気のワンツー決着も2019年のミッキースワロー(3人気)+クレッシェンドラヴ(2人気)の1回だけ。2着は4~9番人気かつ単勝19.9倍以下の馬が8回。オッズが割れて混戦になりやすいが、手広く買う相手はこのゾーン。

3着が多いのは6番人気以下かつ単勝15.0倍以上の馬で【2.3.7.73】の成績。100倍以上の馬も3回馬券に絡んでいる。中でも5、6歳馬の3着数が多く、【1.3.7.36】複勝率23.4%、複勝回収値254をマーク。このうち、斤量56キロ以上の馬は【0.1.0.11】と微妙なので、それ以下の馬を狙いたい。今年であればセイウンプラチナ、ダンテスヴュー、アサマノイタズラ、ノースザワールドあたりがこのゾーンに該当。七夕賞は前走1800m戦の馬が苦戦傾向にある点を鑑みると、セイウンプラチナやダンテスヴューが大穴候補となりそう。

最も荒れたのが2017年、11番人気メドウラークが勝利して単勝1万80円。2着に4番人気、3着に12番人気が飛び込み、3連単は256万3330円。2015年も3連単100万馬券が発生しており、そろそろ大波乱が起きてもおかしくない。

馬連の平均配当は6843円で万馬券2回。馬単の平均配当は1万5459円で万馬券3回。3番人気以内が7勝を挙げているのであれば、「馬単」で高めは十分狙える。逆に人気サイドを疑いたい場合はBOX買いでも十分回収が見込めるはずだ。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ) 馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。