【WRC】第7戦 ラリー・ポーランド(6月27日~30日)  世界ラリー選手権(WRC)は折り返しの第7戦、競技最終日デイ4の最終ステージでは、ヒョンデのオィット・タナックがマシンを障害物にぶつけることもいとわない超攻撃的な攻めを見せた。 …

【WRC】第7戦 ラリー・ポーランド(6月27日~30日)

 世界ラリー選手権(WRC)は折り返しの第7戦、競技最終日デイ4の最終ステージでは、ヒョンデのオィット・タナックがマシンを障害物にぶつけることもいとわない超攻撃的な攻めを見せた。

【映像】ミラー脱落&豪快ドリフトで“超全開走行”

 6月30日に行われた最終日デイ4は、SS16から19までの計4本のステージが用意されている。このうち最後のSS19は、序盤にグラベル(未舗装路)を走った後、中盤からは路面がターマック(舗装路)となり、フィニッシュ前最後のエリアはスタジアムセクションになっていて、観客に囲まれた特設コースを走行する。また、このステージのみのボーナスポイントが獲得できる「パワーステージ」にも設定されいる。

 前戦「ラリー・イタリア サルディニア」では最後の最後で逆転優勝を飾り、ポイントランキングでも2位タイとなったタナック。ここでは初日デイ1こそトップタイムを記録したものの、2日目は鹿とぶつかる不運に見舞われ、クラッシュ、そしてデイリタイアとなってしまう。そこで、ヒョンデのチーム戦略もあってか、タナックは最終日に集中するため、新品タイヤを残して、前日デイ3も途中で出走を切り上げ、デイリタイアとしていた。

 すると最終日DAY4では、SS19走行前の時点で、日曜日だけのタイムでポイントが決まる「スーパーサンデー」でランキングトップを記録。見事に結果を残しながら、 「パワーステージ」SS19に臨んだ。

 スタートするとタナックらしいギリギリまで攻めた無駄のない走りを披露。中盤のターマックエリアに入ると、コース上にはスピードが出過ぎてしまうことを防ぐための、藁を詰めた障害物が設置されているのだが、ここを通過する際には、あまりにもインベタを走るため、若干ボディを当てている。気がつけば片側のミラーがすでになかった。

 このタナックの鬼気迫る走行シーンを見た視聴者からは、「きたー!」、「怖い怖い」、「やっぱり速いw」、「びたびた」、「ぶつかりすぎw」、「いい攻め具合だ」、「当てても大丈夫って分かってやってる」、「どこに落としたw」「攻めてんな~タナック」「完全にキレてる」と絶賛のコメントが並んだ。

(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)