北海道・苫小牧のノーザンホースパークで7月8日(月)、9日(火)に行われる「セレクトセール2024」。毎年多くの活躍馬を送り出す、日本最大級の競走馬セールで生まれた記録とは。今回は馬主別落札総額にスポットをあてる。 セレクトセールは今年…

 北海道・苫小牧のノーザンホースパークで7月8日(月)、9日(火)に行われる「セレクトセール2024」。毎年多くの活躍馬を送り出す、日本最大級の競走馬セールで生まれた記録とは。今回は馬主別落札総額にスポットをあてる。

 セレクトセールは今年で27回目。歴代購入総額トップは、金子真人氏で180億3900万円だ。いわずと知れた名オーナー。01年にキングカメハメハを7800万円、02年にディープインパクトを7000万円で落札するなど、数多くのちの名馬を買っている。昨年もグリーンバナナズの2022(パーティハーン)など、6頭の億超えホースを含む12頭を落札。これまでの最高額はラルケットの2022(ジェゼロ)で、22年の当歳馬セッションにて3億円で購買した。

 次いで2位は「ダノン」の冠名で知られるダノックス。歴代総額で170億1950万円となっている。今年のダービー馬ダノンデサイルも、22年に1億3500万円で落札。これまで50頭以上、億超えで競り落としているが、中には歴史的高額馬も。20年1歳馬セッションのフォエヴァーダーリングの2019(ダノンマイソウル)は4億円、22年1歳馬セッションのモシーンの2021(ダノンエアズロック)はなんと4億5000万円。前者はセレクト歴代9位、後者は同7位の超高額記録だ。

 3位は「アドマイヤ」の冠名でお馴染みの近藤利一氏。歴代総額は123億1705万円だった。セレクト史上2位の5億8000万円で落札したイルーシヴウェーヴの2017(アドマイヤビルゴ)をはじめ、4億7000万円のタイタンクイーンの2019(リアド)、3億6000万円のミュージカルウェイの2018(ザレストノーウェア)など高額馬が多数。なお、利一氏の死去にともない、アドマイヤビルゴをはじめ現役馬はすべて名義が変更になっている。

 4位は「サトノ」の冠名を使用する里見治氏で歴代総額115億4400万円。最高落札馬は2億9000万円でリアアントニアの2018。次いでイルーシヴウェーヴの2016(サトノソロモン)とマルペンサの2016(サトノジェネシス)が2億8000万円で並ぶ。5位は「トーセン」の島川隆哉オーナーで、総額は96億1450万円。02年の当歳セッションにおいて、ダンシングキイの2002(トーセンダンス)を当時としては異例の3億3500万円で落札している。

 また、馬主参入したばかりながら、積極的な購買が目立つ“ウマ娘”藤田晋オーナーは総額69億5700万円。落札頭数は52頭なので、1頭平均で億を超えている。