【UEFA EURO 2024】ドイツ代表2-0デンマーク代表(日本時間6月30日/BVBシュタディオン・ドルトムント) 【映像】“つま先の飛び出し”を可視化した実際の検証画面  テクノロジーが生み出した悲劇ともいえる勝敗を大きく左右したワ…

【UEFA EURO 2024】ドイツ代表2-0デンマーク代表(日本時間6月30日/BVBシュタディオン・ドルトムント)

【映像】“つま先の飛び出し”を可視化した実際の検証画面

 テクノロジーが生み出した悲劇ともいえる勝敗を大きく左右したワンシーンだった。デンマーク代表が先制点を挙げたかと思われたが、VARによりつま先がわずかに飛び出していることが発覚しノーゴールの判定に覆った。

 UEFA EURO 2024 ラウンド16では、グループCを2位で通過したデンマーク代表がグループAを首位通過したドイツ代表と対戦した。

 問題となるシーンは48分だった。相手陣内でFKのチャンスを迎えると、その流れからボックス内にクロスボールが入れられる。トーマス・ディレイニーがシュートを打とうとするもミートできずに転倒。するとこのボールがヨアキム・アンデルセンの元に転がり、これを蹴り込んでデンマーク代表が先制点を挙げたかと思われた。

 しかしこのシーンでVARが介入。マイケル・オリヴァー主審は長く交信を続けた後に、オフサイドの判定でゴールを取り消した。

 その後中継映像では、当該のシーンがCGで検証される。するとボックス内にクロスボールが入ってきた瞬間、ディレイニーの左足のつま先がわずかに飛び出していることが明らかとなった。

 解説を務めた戸田和幸氏も「靴ですか、つま先…」と言葉を詰まらせる。さらにスペシャルサポーターの長谷部誠氏が「ビデオのチェックというか、これがなかったら違う形になっていたでしょうね」とVARについて言及すると戸田氏も「テクノロジーがなければおそらくゴールだったでしょうね」との見解を口にした。

 視聴者たちからは「これだけで?」「つま先だぞw」「これでオフサイドは草」「まぁ厳密にはオフサイドだが」「厳し過ぎる」「これぞ1ミリ」「これは可哀想すぎる」と様々な反応が見られた。

 さらに、デンマーク代表のゴールが取り消された直後に試合が動く。再びVARが介入すると、デンマーク代表がボックス内でハンドを犯していることが発覚し、ドイツ代表にPKが与えられる。これをカイ・ハヴァーツが決めて、ドイツ代表が先制することになった。

 その後、ジャマル・ムシアラにもゴールを許したデンマーク代表は、0-2で敗戦。今大会はベスト16で姿を消すこととなった。
(ABEMA/UEFA EURO 2024)