今週の日曜日は、福島競馬場でラジオNIKKEI賞(GIII・芝1800m)が行われます。  過去10年のラジオNIKKEI賞は全てハンデ戦となっています。それまでに重賞やオープン特別で実績を残している馬は重い斤量を背負う事になりますし、…

 今週の日曜日は、福島競馬場でラジオNIKKEI賞(GIII・芝1800m)が行われます。

 過去10年のラジオNIKKEI賞は全てハンデ戦となっています。それまでに重賞やオープン特別で実績を残している馬は重い斤量を背負う事になりますし、目立った実績のない馬はハンデの恩恵で軽量が見込めます。

 しかし、過去10年のラジオNIKKEI賞では、斤量53キロから55キロの馬に良績が集中しており、8勝2着10回3着7回となっています。あまりにも重い斤量では本来の力を出しきれずに凡走するケースがあると思われます。また、斤量が軽量すぎる場合はハンデキャッパーの評価が低く、能力も低い証拠とも言えますので、斤量差だけでは力の差をカバーできないと考えられます。

 今年のラジオNIKKEI賞でも適度な斤量の馬に着目するのがいいのかもしれません。逆に、斤量が重すぎたり軽すぎたりする馬については、人気でも過度な期待はしない方が賢明かもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走2着以下で今回斤量56キロ以上の馬(ただし、前走GI出走馬は除く)
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:オフトレイル、サトノシュトラーセ、セットアップ
(過去の該当馬:19年ディキシーナイト2番人気11着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるサトノシュトラーセが該当しました。

 過去10年のラジオNIKKEI賞において、斤量56キロ以上で出走した馬は23頭で2勝3着2回と4頭しか馬券に絡んでいません。やはり、重すぎる斤量を背負う事が負担となり、本来の能力を発揮しきれていないと言えるのではないでしょうか。

 斤量56キロ以上で馬券に絡んだ4頭の内、3頭が前走で1着となっており近況の勢いを活かして好走したと考えられます。残る1頭は前走でGIに出走。前走でGIを使っている馬は、大舞台に出走できるだけの実績を持っていると言えますので、前走で敗れていたとしても、その時のレース格や実績次第では斤量56キロ以上の馬でも注意が必要になるかもしれません。

 該当馬に挙げたサトノシュトラーセの斤量は56キロ。前走は青葉賞で4着。前走で勝利を収めていませんしGIでもありませんでしたので、過去の傾向を踏まえると好走に期待するのは難しいと言えます。上位人気が有力でリスクに見合うリターンも見込めないので、ここは本馬の評価を思い切って下げる事が配当妙味を引き上げる策と言えるのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。