6月27日(現地時間26日)に開催された「NBAドラフト2024」。ビクター・ウェンバンヤマを主軸に古豪復活を狙うサンアント…

 6月27日(現地時間26日)に開催された「NBAドラフト2024」。ビクター・ウェンバンヤマを主軸に古豪復活を狙うサンアントニオ・スパーズは、全体4位指名でコネチカット大学出身のステフォン・キャッスルを指名した。

 アメリカ出身で現在19歳のキャッスルは、198センチ98キロのガード。昨年は高校世代のオールスターが集まる「マクドナルド・オール・アメリカン」に出場し、鳴り物入りでコネチカット大へ進学すると、1年次からスターターを任される。攻防両面でのタフなプレーを持ち味としており、2023-24シーズンは1試合平均11.1得点4.7リバウンド2.9アシストを挙げ、同校の優勝に貢献した。

 スパーズにドラフトされた翌日、キャッスルがゲスト出演したポッドキャスト『Knuckleheads Podcast』が更新。同番組は元NBAプレーヤーのダリアス・マイルズ、クエンティン・リチャードソンが主宰しており、リーグ入りを決めたルーキーにNCAAトーナメントでの優勝やドラフトでの様子などをインタビューした。

 その中で、一同はドラフト前に実施されるコンバインの話題に。コンバインにはドラフトでの指名が期待される有望選手が集結し、身体能力テストやスクリメージが行われ、選手の数字や振る舞いはドラフトにおいて各球団が参考にする指標となる。

 コンバインでは選手に面談も実施されているが、その中でキャッスルは予想外の質問を受けたと回想。「14、15チームの面接を受けたけど、子供時代のことや背景など、彼らが知らないであろうことを聞かれたんだ。彼らはずっと僕を見ていることが分かったよ」と、想定していたテーマとは異なる問いが投げかけられたようだ。

 キャッスルによると、あるチームからは彼の身辺で起きた小さな事件について話を振った模様。事件が公になったのはわずかな期間であり、キャッスルもその話題に触れたのは数年ぶりのことだったようで、NBAの球団が面接にかける準備の周到さに驚かされたという。

 近年、カレッジや高校でプレーする選手たちが犯罪に関与する話題がメディアでも大きく取り上げられており、現役世代ではジャ・モラントが銃を見せびらかしたことで25試合の出場停止処分を下されている。コンプライアンスは年々厳しくなっており、チームとしても未来を託す若手の不安要素を払拭しておきたいがために、面接もさらにパーソナルな内容に踏み込んでいるのかもしれない。

【動画】キャッスルがNCAAトーナメントで披露したハイライト!