長崎から遠く離れたオランダの地へと届けられた“熱きエール”が反響を呼んでいる。  6月26日に行われたJ2リーグ第19節で、ホームのV・ファーレン長崎は前半を0−0で折り返した後、後半に入って笠柳翼、加藤大、さらにフアンマ・デルガドがゴー…

 長崎から遠く離れたオランダの地へと届けられた“熱きエール”が反響を呼んでいる。

 6月26日に行われたJ2リーグ第19節で、ホームのV・ファーレン長崎は前半を0−0で折り返した後、後半に入って笠柳翼、加藤大、さらにフアンマ・デルガドがゴールを奪い、3−1でいわきFCに勝利した。これで3月が続くリーグ戦の無敗記録を「19」に伸ばし、今季初の首位浮上を果たした。

 その試合後のことだった。本拠地トランスコスモススタジアム長崎のサポーターが勝利&首位浮上の余韻に浸る中、スタンドの一角に「輝け俺たちの毎熊晟矢」の横断幕が掲げられた。そして長崎サポーターから「毎熊!GO!GO!」「晟矢!晟矢!」と、今夏にJ1セレッソ大阪からオランダ1部AZ アルクマールへ移籍した日本代表DF毎熊晟矢を激励するチャントが沸き起こった。

 2022年にC大阪に加入し、翌2023年9月に日本代表デビューを飾った毎熊だが、出身は長崎県で、中学まで長崎のクラブチームでプレーした。その後、福岡県の東福岡高校、大阪府の桃山学院大学を経て、2020年に地元に帰還する形でV・ファーレン長崎に入団し、プロのキャリアをスタートさせた。その故郷のサポーターがこの日、海を渡って世界舞台で羽ばたこうとしている26歳に熱いエールを贈ったのだ。

■「ほんの少しでも支えになれたらと願う」

 この試合後のシーンを、長崎の公式エックス(旧ツイッター)が「GOOD LUCK!!」の言葉とともに、「ホームいわき戦の試合後の一コマ 2020-2021シーズンに在籍していた #毎熊晟矢 選手の海外挑戦を激励するチャントと横断幕が掲出されました」と説明して動画で紹介した。そしてこの光景に対して、SNS上で次のようなコメントが寄せられている。

「マイクに届けーーーっ!!!」
「素敵だよ」
「どこでも愛されてるな〜」
「いかに愛されてたか分かる動画  オランダでも大阪や長崎みたく愛されるだろうな」
「公式から上がるの見たいなあと思ってたので大歓喜 現地で見てたけど迫力凄かったもんなあ!」
「この光景がこれからのマイクのサッカー選手人生のどこかで、ほんの少しでも支えになれたらと願う」

 プロ入り後、長崎でサイドバックに転向した毎熊は、在籍2年間で公式戦75試合に出場して7得点をマークした。C大阪では2年半で公式戦95試合に出場し、同じく7得点。すでにオランダに渡ってチームに合流している毎熊の今後の活躍を、多くのファンが願っている。

 そして6月28日の夜、毎熊本人から公式エックスに投稿を引用する形で「ありがとうございます」の感謝の言葉が寄せられ、ファンから「届いた!」「届いてよかった」の声が寄せられていた。

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