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用途に合わせた「パット」の使用についてお伝えします。

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近年、尿失禁に悩む女性がとても多く、40歳以上のほぼ半数が尿漏れの経験があると言われています。

この40代というのは非常に難しい年代で、尿漏れのほかに多くの方が生理不順にもなります。

この年代においては、生理用パットではなく尿漏れパットをつけることをお勧めします。

なぜなら、尿漏れパットは常に付けていることを想定されて設計されているため、生理用に比べてかぶれが少ないからです。

パットの使用についてお伝えしたところで、ここからは尿漏れの種類についてもお話したいと思います。

尿漏れには3つの種類があります。

1つ目が、腹圧性尿失禁。これは、咳やくしゃみ、大笑いをした際にもれる症状です。

2つめが、過活動膀胱。これは急にトイレに行きたくなって我慢ができなくなり、少し漏れてしまうこと。

そして3つ目が、混合性尿失禁といって、咳やくしゃみに加えて急にトイレに行きたくなって我慢ができなく、漏れるというものです。

特にこの3つ目の混合性尿失禁は、困っている人が多いです。

尿漏れは、年に1.2回くらいであれば正常とされているため、病院へ行く必要は特にありません。

では、どのくらいになったら治療をした方がいいのでしょうか。

これは、3つの質問でおおよそがわかります。

①どのくらい尿が漏れますか?

1日に1回以下という方は軽症、毎日であれば重症と考えています。

②どのくらいの量が漏れますか?

少しと思う人は軽症。1回で下着を変えなきゃいけないくらい、という人は中等症以上ということになります。

③尿漏れにより、どのくらい生活の質が損なわれていますか?

少し損なわれていると感じたら軽症、かなり損なわれているなと感じたら重症と考えています。

3つの質問を総合して、
・尿漏れは1週間に2.3回
・量は少し
・生活はちょっと損なわれている

という方は、骨盤底トレーニングを3ヶ月頑張ってみてください。
このトレーニングのやり方は、当チャンネルに載せてあります。

一方で、
・1日1回以上漏れる
・量は少なくない
・生活においてとても困っている

という方は、まず初めに尿漏れの手術を受けることをおすすめします。

手術をした後に骨盤底トレーニングをすることで、生活の質がグッと上がります。

また、先ほど挙げたものに当てはまる人の中で、特に一度病院へ来てほしいタイプが2つあります。

1つは、尿漏れのために趣味を辞めてしまった人です。

特に、山登りやエアロビクス、テニスやゴルフなどの運動系。
こういった運動の趣味をやめてしまうことで、結果的に尿もれがますますひどくなってしまう傾向があります。

2つ目は、尿漏れのために外出する気がなくなり、家に閉じこもってしまっている人です。

これはちょっと危険で、大体人間は尿が漏れるなど、排泄の問題があると鬱っぽくなってしまいます。
それにプラスして家に閉じこもってしまうと、鬱病につながってしまうこともあります。

尿漏れをケアする上で大事なことは、オンオフを意識することです。
女性の骨盤底筋は、体調・気候・過労などでコンディションが変わってきたりします。

その上で、冒頭のパットの話に戻りますが、常に同じパットですごすというのはあまり良くありません。

例えば昼間のんびり自宅で過ごす間はパットを外すか小さめのものをつけるなど。

逆に、夜は大きめのをつけることをお勧めします。
なぜなら、尿漏れが心配で眠れないということもあるからです。

また、お出かけをする際には、アクティブショーツというものもありますのでぜひ活用してみてください。思いっきり外出が楽しめるかと思います。

ぜひ40代で尿もれに困っている方はこれらを参考にしてみてくださいね。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文:女性医療クリニックLUNA]

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