陸上の日本選手権は、27日に新潟・デンカビッグスワンスタジアムで開幕する。26日は同会場で前日会見が行われ、男子110メートル障害と400メートル障害に出場する豊田兼(慶大)は、「練習は問題なく積めてこれている。自分の想定するレースプラン…

 陸上の日本選手権は、27日に新潟・デンカビッグスワンスタジアムで開幕する。26日は同会場で前日会見が行われ、男子110メートル障害と400メートル障害に出場する豊田兼(慶大)は、「練習は問題なく積めてこれている。自分の想定するレースプラン通りに走れば、勝負に勝てると思います」と力強く話した。

 ハードルでの2種目五輪出場となれば、日本陸上界で史上初。選考を兼ねる今大会は第1、2日に400メートル障害の予選、決勝。第3日に110メートル障害の予選、準決勝、最終日に決勝という驚異のスケジュール。「足の不安はどうしてもあります。ただこの1、2週間は疲労が残らない調整をしてきた。連日走ることは可能だと思います」とうなずいた。

 自身の道を突き進む“二刀流”ハードラーは「新しいロールモデルを目指して両立したい」と2種目に重き、練習を積み重ねる。初のシニアの国際大会出場が懸かる大一番へ「大舞台が懸かった試合でものすごく緊張しています。でもこれまでを振り返って、自信もついてきているので、楽しみな思いもあります。今回の日本選手権で弾みをつけて、五輪につながるレースがしたい」と決意した。