(写真:Getty Images) 磐田は前節、C大阪に1-1で引き分けた。序盤から攻め込み主導権を握ったが、先に失点。…


(写真:Getty Images)

 磐田は前節、C大阪に1-1で引き分けた。序盤から攻め込み主導権を握ったが、先に失点。それでもあきらめることなく後半終盤に川又のヘディングでドローに持ち込んだ。チームの執念が実る形で、サックスブルーは貴重な勝ち点1を手にした。

 粘り強さを見せたからこそ、今節の神戸戦はより重要な一戦となる。上位グループに食らいつくためにも勝利が欲しいのはもちろん、神戸には前回対戦で敗戦を喫している。

 結果以上に、自分たちの持ち味を出せぬまま試合を終えたことが悔やまれた。前に出ていく積極性を打ち出せず、全体がズルズルと下がることで相手に自由を与えてしまった。だが、あれから月日が経ち、磐田も成長した。少なくとも、“引っ込み思案”な戦いに終始することはないだろう。

 今季の磐田はカウンターが威力を発揮しているが、守備面で存在感を示すのが高橋祥平だ。激しさと冷静さがうまくかみ合ったパフォーマンスを見せており、磐田になくてはならない存在だ。そんな高橋にとって、神戸は昨季までプレーした古巣。相手は前線に多彩な顔ぶれをそろえる。背番号41にはこれまでと同様、最終ラインでの奮闘が求められる。

文・青木 務