トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。今回はラウンド中の『飲酒』についてです。暑い季節となってきました!ゴルフ場でもラウンドの前や、ランチの際にお酒を楽しむ方を多く見かけます。お酒はよく無いと分かっていても、ラウンド中の楽しみ…

 トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。

今回はラウンド中の『飲酒』についてです。

暑い季節となってきました!ゴルフ場でもラウンドの前や、ランチの際にお酒を楽しむ方を多く見かけます。お酒はよく無いと分かっていても、ラウンド中の楽しみの一つなのでやめられない!という方は多いのではないでしょうか。

今回はそんな皆さんに向けて、飲酒の際にこれだけは守って!というポイントを3つご紹介します。

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飲酒は何がいけないのか

ラウンド中の飲酒は何がいけないのでしょうか。ここで、アルコールが体内でどの様なルートを通るか説明します。

体内に摂取されたアルコールは、胃や腸から吸収されます。その後、肝臓に集められアセトアルデヒドに分解、その後もさらに分解を繰り返し、体外へ排泄されます。このアセトアルデヒドが問題で、身体にとって毒性が強い成分であり、皆さんが感じる二日酔いの吐き気や怠さの原因です。

また、飲酒を重ねることで肝臓に中性脂肪が蓄えられることも問題です。肝臓は様々な栄養素や老廃物の代謝に関わる重要な臓器です。中性脂肪が蓄えられて機能不全になると、命に関わります。

ラウンド中であることを考えると、脱水になり易いも問題です。アルコールは利尿作用があり、水分を体外へ排泄する方向へ促します。水分が不足することでアセトアルデヒトの影響はより強くなります。また、アルコールの分解にも水が必要であり、様々な面で身体の水分が不足し易くなることが挙げられます。

この様に身体への悪影響が大きい飲酒ですが、少しでも上記の様な飲酒のデメリットを減らす為に、気をつけて欲しいことを紹介します!

ポイント3つ!

『ビタミンB1』を摂る

アルコールを分解する過程で消費されるのがビタミンB群、特に『ビタミンB1』です。このビタミンB1はアルコールを分解する為に必要であり、また一緒に食べた食事をエネルギーに変える為にも必要です。不足すると、飲酒の悪影響から抜け出すことができませんので、ビタミンB1を積極的に摂りましょう!

ビタミンB1を豊富に含み、ゴルフ場で食べられるものを紹介します。

・豚の生姜焼き(豚肉)

・うな重(うなぎ)

・大豆の煮物

・定食のご飯を玄米に変更

うなぎのあるゴルフ場は少ないかもしれませんが、豚肉を使った料理は生姜焼き以外にも様々なものがあります。何を食べるか迷ったら、まずは豚肉を選んでみてください。

『たんぱく質』を摂る

アルコールを分解する為に、もう一つ必要なのが『たんぱく質』です。

アルコールの分解には酵素が必要です。そしてこの酵素の主な成分がたんぱく質です。たんぱく質はこれまでのコラムでも述べてきましたが、肉類や魚介類、乳製品、大豆製品等に豊富に含まれます。何を選ぶかも重要ですが、まずは種類に関わらず『たんぱく質』を食べることが重要です。麺類など炭水化物がメインの食事で終わらせず、主菜となる食材があるか確認しましょう。

また、アルコールは満腹感が得難いことも挙げられます。人間の脳は、一定量のたんぱく質を食べることで満腹感を感じます。アルコールの飲み過ぎを防ぐ為にも、メインの食事と一緒に食べることがおすすめです。

『食事』と一緒に摂取する

ダイエットのために、またカロリーを摂り過ぎないために、アルコールを単独で摂取している!これはカロリーを抑えられる様に見えて、実は身体によくありません。アルコールを分解する肝臓も、エネルギーが無ければその役割を果たすことができません。飲酒は他の食事と一緒にすることで、エネルギー不足や低血糖のリスクを避けることに繋がります。

それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。

引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!


[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。