メキース代表も「悪い週末だったことは否定できない」と嘆いた(C)Getty Images

 F1第10戦スペインGP決勝が現地時間6月23日、バルセロナ・カタルーニャ・サーキットで行われ、17番グリッドからスタートした角田裕毅(RB)はレースを通じて下位の順位のまま周回を重ねることとなり、19位という結果に終わった。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップでチェッカーを受け今季7勝目。2位にはポール・ポジションからスタートしたランド・ノリス(マクラーレン)、3位にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が入り今季初の表彰台に上った。

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 今回のグランプリでRBは、ダニエル・リカルドも15位で終えるなど、両ドライバーとも最後まで厳しい結果が続いた。今季ワーストの順位でのフィニッシュとなった角田はレース中、ピットレーンでの速度違反によるペナルティを受けたこともあり、またアップデート投入で期待されたマシンも戦闘力を発揮できないまま、上位を狙う展開に持ち込めなかった。

 不完全燃焼に終わったRBのスペインでのレースは、米メディア『SB NATION』でも特集記事として扱い、チームにとって苦悩の週末を振り返っている。

 同メディアは、「RBのマシンは一連のアップグレードによりさらなるパフォーマンスが発揮されることを期待してバルセロナ・カタルーニャ・サーキットに到着したが、FP1のオープニングラップから彼らが劣勢であることは明らかだった」とグランプリ序盤から不振が顕著だったと指摘。

 さらに、角田、リカルドともQ1で敗退した予選の内容にも触れながら、「レース本番でも状況は変わらず、リカルドとツノダはともにポイント圏外でフィニッシュした。RBは4月の中国グランプリ以来で初めてポイントなしの週末を終えた」と綴っている。

 また、ローラン・メキース代表のレース後のコメントも掲載。「我々にとって、これが悪い週末だったことは否定できない。差は非常に小さかったとはいえ、競争力がなかったという事実を言い訳するつもりはない」などと、不本意なレース内容について見解を述べている。

 他にも、苦戦のレースを演じることとなった角田による、「何かがうまくいかなかった。何がうまくいかなかったのか理解するために、起こったことをすべて分析し、オーストリアでさらに強くなって戻ってくるつもりだ」と語った次戦に向けた言葉を記している。

 チームとして連続でポイントを獲得していたRBだったが、スペインではまさかのリザルトに終わった。だが、週末にはオーストリアGP決勝が控えており、下を向いている時間はない。準備期間は限られるもののスタッフ、ドライバーの奮起が求められる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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