日々の健康維持やストレス解消のツールとして、ランニングを生活の一部に取り入れる人が増えています。しかし、その一方で「体型維持のために始めたのに、全然効果が見られない!」と悩む人も多いのではないでしょうか? そんな時には食事の面からも、体質…
日々の健康維持やストレス解消のツールとして、ランニングを生活の一部に取り入れる人が増えています。しかし、その一方で「体型維持のために始めたのに、全然効果が見られない!」と悩む人も多いのではないでしょうか?
そんな時には食事の面からも、体質改善に挑戦してみてはいかがでしょうか。この分野では以前からスーパーフードが注目されていましたが、中でも最近話題になっているのが、効率よく健康的に良質なタンパク質を摂取できるといわれる「スピルリナ」。株式会社スピルリナ研究所の専務取締役で、スピルリナの研究をしている西垣広志さんに話を伺いました。
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スピルリナは古代から人類の繁栄を支えてきた栄養源
スピルリナは日本ではまだあまり馴染みがありませんが、アメリカではスーパーフードとして重宝されているようです。
西垣さんによると、スピルリナが摂取されていたのは、同じ藻類のクロレラよりも前のこと。かつてメキシコでアステカ文明の繁栄を支えたといわれています。また、メキシコ小児病院では赤ちゃんの母乳の代わりに、このスピルリナを溶かしたものを飲ませていたそう。
スピルリナの名前は、ラテン語で“ねじれた”を意味する「spira」に由来します。らせん状のカタチをした藻の一種で、大昔からアフリカや中南米の湖に生息。現地の人にとって貴重な食料として扱われていたそうです。
その後、フランスの学者が、アフリカのチャド湖畔に住む原住民が食べていた、「ダイエ」と呼ばれるスピルリナの乾燥物を発見。さまざまな研究が行われ、ついにはNASAの宇宙食として研究されるほどになりました。体長は0.3mm~0.5mmと肉眼でやっと見られるくらいの大きさですが、人間の身体に及ぼす効果効能は非常に高いと言われています。
スピルリナに含まれる栄養素の6割が良質なタンパク質
タンパク質は人の体を作る大事な栄養素。ボディービルダーからダイエッターまで、健康に関心のある人は積極的に摂取していると思います。プロテインやサプリメントで補っている方も多いのでは?
スピルリナに含まれる栄養素のうち、約60%はタンパク質となっています。見た目からは想像できませんよね。緑でいかにも草食系! というような色なのに、実は肉食系というギャップに心を射抜かれました。
しかも、それだけでは終わらず、人間が生きる上で必ず食物から摂取しなければならない必須アミノ酸を全て含んでいるというから驚きです。
マラソンランナーの食事管理にも愛用されている
スポーツ選手にとって試合前の食事管理はとても大切です。体を壊さず、いかにストイックなメニューをこなすかは、常に課題。タンパク質をたくさん摂取するために、お肉を食べ過ぎてお腹を壊してしまうこともあるそうです。
西垣さんによると、気軽に不足しているタンパク源を補うために、プロのマラソンランナーもスピルリナを試合の前後に摂取しているとのことでした。藍藻類特有の青色の色素はフィコシアニンといい、人間の胆汁に含まれる色素とそっくりな構造をしています。
消化を助ける働きをする胆汁。その働きと同じようにスピルリナの消化の良さは、他の食品と比べ物にならないほど良いとのこと。だからこそ運動して疲れた体でも、しっかり吸収してくれるんですね。さらに、アミノ酸は筋肉疲労の回復も期待できます。
トレーニング後のタンパク質補給として有名なのがプロテイン。しかし、スピルリナにはタンパク質だけでなく、12種類のビタミンと14種類のミネラルが含まれています。その上、比較的に安価に手に入るので、プロテインとサプリを購入するよりも、安上がりに済ませることができるでしょう。栄養価がバランスよく摂取できるスピルリナを味方につけて、健康的な毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか?
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<Text:ゆるみな。/Photo:スピルリナ研究所、Getty Images>
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