エスピノサは6月21日にタイトル初防衛に臨む(C)Getty Images  初防衛戦を戦う王者が「モンスター」の対戦相手候補に挙げられている。 スーパー・バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)のマッチメイクが話題…

 

エスピノサは6月21日にタイトル初防衛に臨む(C)Getty Images

 

 初防衛戦を戦う王者が「モンスター」の対戦相手候補に挙げられている。

 スーパー・バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)のマッチメイクが話題となる中で、米スポーツメディア『The Sporting News』では、WBOフェザー級チャンピオンのラファエル・エスピノサ(メキシコ)との将来的な対戦を予想している。もちろん、囁かれている井上の階級転向が前提となっているものの、同メディアは両者の対戦を有力視しており、試合内容も井上有利と見込んでいるようだ。

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 現地時間6月18日、「ラファエル・エスピノサはナオヤ・イノウエに勝てるか?」と銘打ったトピックを配信している同メディアは、エスピノサが6月21日にラスベガスでセルヒオ・チリノ・サンチェス(メキシコ)を相手にタイトルの初防衛に臨むと伝えており、「成功すれば、この多忙を極めるメキシコのボクサー兼パンチャーはイノウエの対戦相手となる可能性が出てくるだろう」と論じている。

 また、前王者のロベイシ・ラミレス(キューバ)を判定で破り、初タイトル戴冠となったエスピノサの経歴などを振り返るとともに、井上の階級転向にも言及。現在伝えられている、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との指名試合に触れながら、「イノウエが勝てば、スーパー・バンタム級の対戦相手はほとんどいなくなり、階級アップが必要になるかもしれない」と主張。

 その上で同メディアは、はやくもフェザー級での両者による試合展開を予想。エスピノサは身長185㎝、リーチ188㎝の体格を擁するものの、「イノウエは身長こそ劣るが、エスピノサを一刀両断するのに必要な大砲を持っている。モンスターがインサイドに滑り込み、ほとんどボディにパウンドを打ち込む姿が想像できる」と見通している。

 また、エスピノサにとっても重要な意味合いを持つ試合であるとして、「ロベイシ・ラミレスに勝つことと、イノウエのようなパウンド・フォー・パウンドのスーパースターに勝つことはまったく別物だ」と説明。さらに「両選手ともトップランクがプロモートしているため、エスピノサが無敗のまま世界タイトルを保持できれば、2025年にこの試合が見られるだろう」と綴っている。

 さまざまな相手との対戦の可能性が浮上する井上。その中でも米メディアのイメージ通り、メキシコ人王者と拳を交える機会はそう遠くはないのかもしれない。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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