6月18日(現地時間17日、日付は以下同)、ボストン・セルティックスは「NBAファイナル2024」でダラス・マーベリックスを…

 6月18日(現地時間17日、日付は以下同)、ボストン・セルティックスは「NBAファイナル2024」でダラス・マーベリックスを下し、リーグ最多となるフランチャイズ史上18度目の優勝を達成した。

 ジェイレン・ブラウンがファイナルMVPに輝き、「ビル・ラッセル・トロフィー」が授与された。トロフィーにその名を冠しているビル・ラッセルこそ、選手およびヘッドコーチとして合計13度もセルティックスを優勝に導いた人物である。強豪チームとしての礎を築いたラッセルへ捧げるにふさわしい結果を残した同チームについて、興味深い数字が集まっている。

 現地メディア『Cluthpoints』によれば、ジェイソン・テイタムはセルティックスのプレーオフ通算得点記録において、ラッセル(同8位/2673得点)とロバート・パリッシュ(同7位/2683得点)を抜き歴代6位(2711得点)となった。また、『ESPN』は、テイタムを1980年以降のリーグ史上6人目となる「優勝したチームで、プレーオフの得点、リバウンド、アシスト全てでチームトップを記録した選手」と紹介している。セルティックスで過去にこの偉業を達成しているのはラリー・バード(1984年、1986年)のみである。

 ヘッドコーチのジョー・マズーラは現在35歳であり、セルティックスの歴史上2番目の若さで優勝を手にしたヘッドコーチとなった。なお、セルティックスの史上最年少記録保持者はラッセル(1968年/当時34歳)である。

 記録だけでなく、日付に関しても注目が集まっている。セルティックスが前回リーグ優勝を果たしたのは、ポール・ピアースら“ビッグ3”が集結した16年前の2008年であり、今年と同じ6月18日に優勝を決めている。この日は現地時間で6月17日にあたり、偶然にもボストンのエリア・コード(日本の市外局番にあたる番号)「617」と一致することとなった。

 レギュラーシーズンから圧巻の強さを誇り、激戦を戦い抜いてリーグ優勝を果たした今シーズンのセルティックス。ラッセルが礎を築き、バードやピアースらによって磨かれてきた伝統を見事に引き継いだと言えるだろう。