ヘルナンデスは打率.342と好調を維持。後半戦でも期待がかかる(C)産経新聞社  予想を大きく上回る活躍ぶりに、巨人ファンの喝采が止まりません。 5月中旬、巨人に途中加入したエリエ・ヘルナンデスです。ドミニカ共和国出身…

 

ヘルナンデスは打率.342と好調を維持。後半戦でも期待がかかる(C)産経新聞社

 

 予想を大きく上回る活躍ぶりに、巨人ファンの喝采が止まりません。

 5月中旬、巨人に途中加入したエリエ・ヘルナンデスです。ドミニカ共和国出身の29歳は、交流戦開幕から1軍に昇格すると、18試合に出場し、打率.342、3本塁打、10打点と活躍。ファンからの強い支持を集めています。

【動画】期待通りの働き!巨人新助っ人の来日初アーチをチェック

 

 スポーツメディアの関係者は言います。

「巨人はメジャー通算178本塁打を誇る新外国人選手のルーグネット・オドーア今シーズンの開幕前、阿部慎之助監督の2軍調整を不服として、帰国してしまいました。開幕後、打線は迫力を欠き、貧打で好投する投手陣を見殺しにする試合が相次ぎました。巨人ファンのフラストレーションは高まる一方で、ヘルナンデスの獲得が発表された時には、G党同士で『過度な期待はしないようにしよう』『帰らなきゃ御の字』が共通認識でした。ところが、ふたを開けてみたらこの活躍。ファンの喜びも倍増ですよ」

 まさに救世主のような活躍をするヘルナンデスには、巨人ファンの間に長年言い伝えられる「ジンクス」を打破することが期待されています。

 そのジンクスとは……。「巨人に途中加入した野手は活躍できない」というものです。

 前述の関係者は続けます。

「セペダにフランシスコ、カステヤーノスにハイネマン……。巨人に近年、途中加入した助っ人野手はみんな個性派揃いなのですが、いずれも活躍した試しはないんです。過去に遡ると、1992年に途中加入したロイド・モスビーにまで行き着くという。いったいどこまで遡るんだという話ですよ」

 ちなみにモスビーはブルージェイズ時代の1983年に打率.315、18本塁打、81打点、27盗塁の成績で、シルバースラッガー賞を受賞した実力の持ち主。1986年はMLBのオールスターゲームに出場した、バリバリのメジャーリーガーでした。それを考えれば、今回のヘルナンデスの働きは実に見事だと言わざるを得ません。

「スポーツ各紙の報道によれば、推定年俸は5000万円とのこと。このまま頑張って.280、15本、50打点ぐらいの成績を残してくれたら十分でしょう。ジンクスを打ち破って、数年にわたって日本で活躍するようなプレーヤーになってほしいですね」(前述の関係者)

 セ・リーグ5球団のスコアラーも、徐々にデータが蓄積してくる頃。ヘルナンデスはそれを上回る活躍が果たして出来るのか、注目です。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【関連記事】ファン喜びの悲鳴「貧打の巨人」に29歳助っ人が新加入!「いとしのエリー」は救世主になれるか

【関連記事】巨人ヘルナンデスの「2番固定」で大きな波及効果 1番丸、3番吉川の状態も上向き

【関連記事】慶大・清原ジュニア、ドラフト指名が予想される「3つの球団」とは