浦和競馬場で6月19日(水)に行われるさきたま杯(3歳上・JpnI・ダ1400m)。今年からJpnIに格上げされ、秋のJBCスプリントと対になる形で、上半期のダート短距離王決定戦となった。当地では19年にJBC競走が開催されたが、それ以…

 浦和競馬場で6月19日(水)に行われるさきたま杯(3歳上・JpnI・ダ1400m)。今年からJpnIに格上げされ、秋のJBCスプリントと対になる形で、上半期のダート短距離王決定戦となった。当地では19年にJBC競走が開催されたが、それ以来のGI級競走となる。

 今年は出走する12頭のうち、9頭が重賞勝ち馬という好メンバー。強敵揃いの一戦で勝ち名乗りを挙げ、歴史に名を刻むのはどの馬か。発走予定日時は19日(水)の17時45分。主な出走馬は以下の通り。

■イグナイター(牡6、兵庫・新子雅司厩舎)

 昨年のさきたま杯は7番人気を覆す快勝。秋には南部杯でレモンポップの2着に入り、続くJBCスプリントで兵庫所属馬初のGI級制覇を成し遂げた。今年はフェブラリーSを挟んで、ドバイGSにも挑戦。能力は地方競馬という枠組みを超え、日本のダート短距離界を代表するレベルにある。得意の1400m戦で、レモンポップにリベンジなるか。

■レモンポップ(牡6、美浦・田中博康厩舎)

 これまで15戦して国内では連対を外したことが無く、まだまだ底知れぬ強さを見せている。昨年は春秋のJRAダートGIを制したほか、南部杯ではイグナイター以下に大差を付ける圧勝。JRA賞最優秀ダートホースにも選出された。マイル前後の距離ならば実力は折り紙付き。初の小回りがカギになるが、先行力もあるだけに問題無いだろう。

■シャマル(牡6、栗東・松下武士厩舎)

 1番人気を背負った昨年はよもやの競走中止。続くプロキオンSでは競走除外になるなど、順調さを欠いていたが、今年の根岸Sで復帰すると、3月の黒船賞で1年ぶりの復活V。続くかしわ記念では不良馬場も味方に逃げ切り、待望のJpnI初制覇を決めた。以前は1200mを主戦にしていたように距離短縮はむしろ味方。昨年の無念を晴らしたい。

■サンライズホーク(セ5、栗東・牧浦充徳厩舎)

 OP昇級後は10着、6着、9着と伸び悩んだが、昨夏のサマーチャンピオンでブリンカーを着用すると走りが一変。同レースで重賞初制覇を飾ると、続く兵庫ゴールドT、かきつばた記念と重賞3連勝を飾った。しかし、前走の黒船賞では11着に大敗。敗因ははっきりしないが、ひと息入れて立て直した今回は、復活VとともにGI初制覇を狙う。

 そのほかにも、かしわ記念2着から重賞初制覇を目指すタガノビューティー(牡7、栗東・西園正都厩舎)、同条件のプラチナCを制したアマネラクーン(牡7、浦和・小久保智厩舎)、復活を期すティーズダンク(牡7、浦和・水野貴史厩舎)などが出走を予定している。