佐々木のメジャー志向の高さは誰もが認めるところ。それだけに近況は不安を抱かせるものとなっている。(C)Getty Ima…

佐々木のメジャー志向の高さは誰もが認めるところ。それだけに近況は不安を抱かせるものとなっている。(C)Getty Images
特大のポテンシャルを秘める怪腕の真価が問われている。
6月13日、ロッテは佐々木朗希を右上肢のコンディション不良のために1軍登録から抹消した。上半身疲労を考慮された5月28日に続いて今季2度目の事態となった。
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開幕前の契約更改会見で「将来的にメジャーリーグでプレーしたい」と明言した佐々木。注目度がいっそう高まっていた中で迎えた今季は、ここまで9先発で5勝(2敗)。防御率1.96、WHIP0.97、奪三振率10.56と流石の好成績を収めていた。
しかし、シーズン2度目の戦線離脱には不安を抱かざるを得ない。当然ながら佐々木のメジャーリーグ移籍に関心を示す米国も過敏に反応している。
米専門サイト『Dodgers Nation』などで執筆するコラムニストのJ・P・フーンストラ記者は、「ササキの近況は決して面白いものではない」と指摘。コンディション調整の問題点を挙げたうえで、「これはMLBに向かう道中での単なる障壁なのかもしれないが、彼のアメリカ進出をさらに遅らせる、より重大な問題の前兆である可能性もある」と論じた。
また、米専門サイト『Fan Sided』のマーク・パウエル記者は、繰り返された佐々木の故障離脱を「挫折」と表現。そのうえで「まだ若いササキは、今年のように怪我の多いシーズンを終えてからMLBに強引に移籍するよりも、自身の健康と近未来のシーズンに集中することが何よりも大切だ」と指摘。完全復活こそが“怪物”にとってメジャー移籍の近道になるという意見を提唱した。
いくつかの米メディアでは、今オフのメジャー移籍が「時期尚早」とする手厳しい意見も並んだ今回の離脱。そうした報道は、日本球界の次代を担う佐々木に対する世界的な関心の高さを物語っているともいえよう。とにかく万全のコンディションでのカムバックが待たれる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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