主力離脱のチームで柳町が存在感を示している(C)産経新聞社 2023年の夏の甲子園で慶応高が107年ぶりの優勝に輝き、“慶応フィーバー”に沸いた。2024年は慶応高校、慶応大学からソフトバンク入りした“慶応ボーイ”たちが奮闘している…

主力離脱のチームで柳町が存在感を示している(C)産経新聞社

 2023年の夏の甲子園で慶応高が107年ぶりの優勝に輝き、“慶応フィーバー”に沸いた。2024年は慶応高校、慶応大学からソフトバンク入りした“慶応ボーイ”たちが奮闘している。

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 まずプロ入り5年目の柳町達。22、23年と2年連続で100試合出場するなど首脳陣からの期待を寄せられている27歳は、開幕こそ2軍でスタートしたものの2軍で結果を残して5月下旬に昇格。現在は規定打席に達していないものの、打率.351、OPS.814と上々の成績を残している。中でも、得点圏打率.467と勝負強さが光る。

 柳町はリーグトップの打率.341をマークしている近藤健介の次となる6番を打つことが多い。近藤の後ろに柳町が控えていることは相手投手の脅威となっており、強力打線の重要なピースと言える存在感を発揮している。

 柳田悠岐が5月31日の広島戦で右太ももを負傷して、翌日に全治約4か月となる右半腱様筋損傷と診断された。チームの中心打者の長期離脱は首脳陣だけではなくファンにも衝撃を与えたが、“ギータ”の不在を“ギーマ”が見事に埋めている。

 次はルーキーの廣瀨隆太。5月下旬に昇格した廣瀬は、14日の阪神戦で決勝点となるプロ入り1号ホームランを打った。現在4試合連続安打を打っており、ここ4試合の成績は13打数5安打、打率.385と絶好調。セカンドのレギュラー獲得を狙えるほどの活躍を見せている。

 また、2軍にも勢いのある慶応ボーイがいる。3年目の正木智也は開幕1軍を勝ち取ったが、2打数ノーヒットと結果を残せずに4月中旬に降格。それでも、再昇格を目指して2軍でアピールを続けており、15日の広島との2軍戦では猛打賞を記録した。打率は.312まで上げており、1軍昇格のチャンスを掴もうとしている。正木としても後輩の廣瀬が活躍している状況に思うところがあるだろう。昇格した際にはこれまでの鬱憤を晴らすような大暴れを期待したくなる。

 ソフトバンクの慶応ボーイたちがどのような活躍を見せるのか楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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