日本に粘りを見せながらも結果的に完敗を喫した韓国。この敗戦でパリ五輪からもまた一歩後退した。(C)Getty Images  文字通りの完勝を収めた「火の鳥NIPPON」にライバルも脱帽だ。 6月12日に行われた女子バ…

 

日本に粘りを見せながらも結果的に完敗を喫した韓国。この敗戦でパリ五輪からもまた一歩後退した。(C)Getty Images

 

 文字通りの完勝を収めた「火の鳥NIPPON」にライバルも脱帽だ。

 6月12日に行われた女子バレーボール・ネーションズリーグの1次ラウンド第9戦で、日本代表(世界ランキング6位)は韓国代表(同39位)と戦い、セットカウント3-0(25-16、25-16、25-23)のストレート勝ち。これで通算成績を7勝2敗とし、ランキングポイントは「+1.01」を加えて330.63ポイント。7位・中国との差を試合前の「0.07」から「1.08」に広げた。

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 力強い快勝劇だった。第1、2セットは25-16と連取した日本は、勝負の第3セットも一時3点のリードをつけられながらも、終盤に入ってから畳みかけ、終わってみればストレート勝ち。試合終了直後にはコートの中央で選手たちの笑顔が弾けた。

 一方で停滞ムードが漂う形となったのは、4位に入った東京五輪以降、低迷が続く韓国だ。粘りも空しく喫した日本戦の敗北で5連敗。この結果には、母国メディアからも辛辣な言葉が並んだ。

 韓国のスポーツ・メディア『OSEN』は、「フェルナンド・モラレス監督率いる韓国女子バレーボール代表は文句なしの完敗だった」と肩を落とし、「世界ランク39位の韓国は、6位の日本のホームで手も足も出なかった。もはやライバルにすらなり切れなかったのだ。ネーションズリーグ30連敗という深い泥沼からは抜け出したが、今大会の通算成績は1勝8敗に過ぎない」と競争力の低下を嘆いた。

 また、韓国紙『朝鮮日報』も「やっと30連敗脱出したが、また5連敗」と嘆き。そのうえで、東京五輪後に大黒柱キム・ヨンギョンら“黄金世代”の選手たちがチームを去ってからの世代交代の停滞を「日本との力の差はあまりにありすぎた」と指摘し、こう断じている。

「彼女たちを相手に3試合連続のシャットアウト負けを喫した韓国にため息をつくファンからは『キム・ヨンギョンが恋しい』という声も出た。今の代表は力不足の感が否めない」

 パリ五輪を巡って明暗が分かれる形となった今回の日韓対決。世界ランクでも後退した韓国は、この苦しい現状をいかに打破するだろうか。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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