◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前情報(11日)◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70) タイガー・ウッズが「全米オープン」を戦うのは2020年以来、4年ぶりだ。19年…

タイガー・ウッズは今季4試合目を戦う

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前情報(11日)◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70)

タイガー・ウッズが「全米オープン」を戦うのは2020年以来、4年ぶりだ。19年「マスターズ」優勝による資格が昨年で切れ、23回目の出場で初めて全米ゴルフ協会(USGA)の特別推薦を受けて参戦。「大好きな全米オープンに帰ってこられたこと、大会のテストに挑めることがうれしい」。メジャー15勝のうちの3勝を挙げたゲームに武者震いがする。

パインハーストNo.2に登場するのは実に19年ぶりになる。1999年大会は優勝したペイン・スチュワートに2打届かず、1オーバー3位タイ。2005年はマイケル・キャンベル(ニュージーランド)にやはり2打及ばず2オーバー2位で終えた。

開幕2日前は午前中に練習ラウンドを行った

前回当地で行われた14年は手術した背中の影響により欠場。同大会の前にコースは大改修を行い、ことしはグリーンの芝がベントからバミューダに張り替えられたこともあって、「すべてが違う。グリーンがかなり違ってざらざらしている」と変化を口にした。

事前のコースチェックは前週の初めから行ってきた。開幕2日前はアウト9ホールをプレー。長男のチャーリーさんを隣に引き連れてコースを歩いた。同伴したマックス・ホマミンウ・リー(オーストラリア)の打球を見て興奮する愛息を見て目を細める。「彼ら2人はよく話しかけてくれて。とくにミンウは年齢も近いから。こういった時間をシェアできることが素晴らしい」と喜んだ。

息子のチャーリーさん(左)からのアドバイスも

48歳のウッズは自身のゲームづくりに、チャーリーさんの意見を取り入れているという。「自分のスイング、ゴルフに関することで彼を信頼している。だって世界中の誰よりも僕のことを、僕がボールを打つ姿を見てきたから」。この日はパッティングで重要な助言があったとか。「ラウンドをしていると、やはりピンを狙い過ぎて、自分の取り組みを忘れてしまう。僕はただボールの転がりを見たいだけ。彼は毎回それを教えてくれる」

パインハーストには19年ぶりにやってきた

これが今シーズンの4試合目。予選落ちした5月「全米プロ」以来の出場となる。「勝てると思うか? できる力はあると思う。とにかくやるだけだ」と意気込んだ。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)