エンゼルス時代の昨年は6月だけで15本塁打を放った(C)Getty Images 「史上最高の6月」の輝きは色あせない。ドジャース・大谷翔平は過去に2度、6月に月間MVPを獲得してきた。だが、今季はここまで今月9試合で37打数7安打…

エンゼルス時代の昨年は6月だけで15本塁打を放った(C)Getty Images

 「史上最高の6月」の輝きは色あせない。ドジャース・大谷翔平は過去に2度、6月に月間MVPを獲得してきた。だが、今季はここまで今月9試合で37打数7安打の打率.186、1本塁打、3打点にとどまる。

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 一方で米スポーツ専門局『ESPN』電子版は現地6日、「MLB現役選手たちの月間成績ベスト10」というランキングを発表した。ヤンキースのアーロン・ジャッジが5月に、打率.361、14本塁打、27打点という固め打ちをみせ、本塁打で両リーグトップを独走していることを受けた企画だったが、そのジャッジの2024年5月などを抑えて、堂々の1位に輝いたのが大谷の2023年6月だった。

 ちょうど1年前、大谷は打ちまくっていた。この月、27試合で126打数41安打の打率.394、15本塁打、29打点。安打の3分の1以上が本塁打で、長打率.952、OPS(長打率+出塁率)は驚異の1.444を記録した。

 ちなみに2位は現在カブスのコディ・ベリンジャーのドジャース時代2019年の4月で、3位がジャッジの2024年5月。同特集では「僅差ではあるが、私は大谷の昨年6月をやはり推したい」と強調。15本塁打もさることながら、二塁打7本、三塁打3本を加えて、25長打を放ったことを指摘した。「162試合制に拡張された1961年以降、月間25長打以上が記録されたことは13度しかない」とその数字の偉大さを称えた。

 さらに本塁打の距離にも着目した。「この月の本塁打の飛距離は平均430フィート(約131メートル)。そして440フィート(約134メートル)以上の特大弾を6本も放ち、月間最後の締めの一発は493フィート(約150メートル)の超特大弾だった」と伝えた。

 2位ベリンジャーの数字は打率.431、14本塁打、37打点。ただMLBでの月間記録で4月は、3月の数試合を含めることが慣例だ。「ベリンジャーの数字には3月の4試合が含まれている」とも付け加えた。この3月の4試合だけで、20打数10安打の打率.500、4本塁打、8打点を挙げているので、その数字が足されている分だけ割り引くべきと説明していた。

 9日(日本時間10日)までの敵地でのヤンキース3連戦は2勝1敗と勝ち越したものの、ジャッジとの「MVP対決」では3試合で2安打だった大谷に対し、ジャッジは7安打3本塁打と圧倒された。すでに月の3分の1が経過。大谷の季節、巻き返しへの足がかりとなる一発が何よりも待たれる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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