高木豊氏 交流戦もいよいよ残り2カード。6月21日からは再びリーグ戦再開、その後は7月の球宴をはさんで、怒涛の後半戦に突入する。 各球団、戦力分析も進み、今後は7月末までにトレードも活発になる時期。最近は「好循環トレード」の傾向が強…

高木豊氏

 交流戦もいよいよ残り2カード。6月21日からは再びリーグ戦再開、その後は7月の球宴をはさんで、怒涛の後半戦に突入する。

 各球団、戦力分析も進み、今後は7月末までにトレードも活発になる時期。最近は「好循環トレード」の傾向が強く、移籍先の球団で新たな魅力を発掘され活躍する選手も多い。今季のトレード戦線において、球界内からも様々な考察の声が出ている。

【トレード考察】今年の傾向は難しい⁉︎高木豊が考えるプロ野球2024年トレードの可能性がある選手について語ります!

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は6月10日に自身のYouTubeチャンネルに「【トレード考察】今年の傾向は難しい!?高木豊が考えるプロ野球2024年トレードの可能性がある選手について語ります!」と題した動画を更新。独自の目線で今季のFA戦線にあがりそうな各球団の選手を予想している。

 まずは最近、話題に上がることが多い中日のダヤン・ビシエドに関して言及。「人気はあると思う」としながら、獲得に浮上する球団としては交流戦に入っても苦しい戦いが続く西武、打線に課題を抱える楽天、故障者が多いオリックスをあげた。監督交代となってからも連敗が続く西武においては若手育成が至上命題の中で、長打力がある助っ人として求められる側面はあると見る。

 さらにビシエドの起用に関しても現在、チームではポジションかぶりが発生し、ファームに降格となったが「レギュラーで出られるところが1番いいのかなと思う」と話した。かつては首位打者に輝いた実績も持つ好打者であり、一発もある。同一リーグは避けられることで移籍する場合はパ・リーグになるという見方を示した。

 そして、注目選手としては巨人の松原聖弥も挙げた。

 育成出身、今季はプロ8年目を迎える。一時はブレイクしかけたが、昨年は1軍ではノーヒットに終わった。満を持して今季はオープン戦において走攻守で結果を残し、開幕1軍を勝ち取るも9試合で13打数2安打と結果を残せず、ファーム落ち。その後、昇格のチャンスはめぐってきていない。

 高木氏も松原に関して打てる選手、いやらしさを感じるとしながらもなかなか1軍舞台で結果を残せないことには「本人の中で何かあるんだろうね」とコメント。他球団からも評価が高いとしながら、トレードとなれば獲得を望む球団も出てくるはずとした。

 守備も良く、俊足でも知られることでリードオフマン候補としても期待がかかる。

 松原に関しては、かつて引退時に背番号を譲った亀井善行氏(現外野守備走塁コーチ)が「アンタは天才だから」という言葉を贈ったことも巨人ファンの間では有名だ。

 潜在能力の高さは認められており、阿部慎之助監督も打撃面で助言するなど本格覚醒を願っているが、現在の外野手布陣においては、エリエ・ヘルナンデス、立岡宗一郎、丸佳浩など好調な野手が多く、出場をめぐっては厳しさを増している。

 動画内では、他球団の注目選手にも触れている。

 勝負の後半戦に入るといよいよペナントレースも佳境を迎えるとあって外国人補強、トレード含め、各球団の7月末までの水面下の動きも注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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