【MLB】ヤンキース6-4ドジャース(6月9日・日本時間10日/ニューヨーク)  スター選手というものは、グラウンドに立っていれば自然と名勝負を生むようになっているのかもしれない。8回1死三塁、ドジャース大谷翔平投手が三塁走者でいると、スミ…

【MLB】ヤンキース6-4ドジャース(6月9日・日本時間10日/ニューヨーク)

 スター選手というものは、グラウンドに立っていれば自然と名勝負を生むようになっているのかもしれない。8回1死三塁、ドジャース大谷翔平投手が三塁走者でいると、スミスの打球はやや浅めのライトフライ。ヤンキースのジャッジが捕球すると、快足を飛ばしてタッチアップする大谷と、強肩で知られるジャッジのバックホームという、激熱展開が繰り広げられた。

【映像】大谷、激走!ジャッジ、強肩!激熱クロスプレーに騒然となった球場

 大谷は昨オフに受けた右肘手術を影響から、今シーズンは打者専念。投手として投げない分、打撃さらには走塁にも力を入れており、ここまで14盗塁と例年以上のペースで走っている。またジャッジは5月から大爆発し、MLB全体でも頭一つ抜き出た本塁打王に君臨。守備でも、まるで力感がないフォームながら強肩を発動させて豪速の返球をすることでも知られている。

 今季、投手・大谷と打者・ジャッジという対戦はないが、思わぬ対決が見られたのが8回だった。二塁打で出塁した大谷は、続くフリーマンの内野ゴロの間に三振。さらにスミスがライトへフライを打ち上げたところで、タッチアップでの本塁突入に備えた。

 ライトを守っていたジャッジは、やや浅めに守備位置を変えていたところ、ちょうどフライが飛んできた。少し前進しながら、それでいて猛烈に勢いをつけたわけでもない返球だったが、強くて低い軌道でワンバウンドしてから捕手のミットへ。猛然と走る大谷の足とどちらが早いかというクロスプレーになった。

 大勢のファンで埋め尽くされたヤンキースタジアムだったが、不意に訪れた「大谷VSジャッジ」の対決に大盛り上がり。どよめきのような歓声の中、わずかに大谷の足がホームに届くと、改めてどよめきが起こり騒然という雰囲気に包まれていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)