ヤンキースのグリシャムが逆転3ランを放ってチームの勝利貢献した(C)Getty Images  ヤンキースが現地時間6月9日(日本時間10日)、本拠地でのドジャース戦で6-4で勝利して、3連戦スイープを免れた。 2-3…

 

ヤンキースのグリシャムが逆転3ランを放ってチームの勝利貢献した(C)Getty Images

 

 ヤンキースが現地時間6月9日(日本時間10日)、本拠地でのドジャース戦で6-4で勝利して、3連戦スイープを免れた。

 2-3と1点差を追う6回一死一・三塁で打席に立ったのは、この試合前まで打率.083の5番・グリシャムだった。スタンドのヤンキースファンからは「ソトを出せ!」と、左前腕の炎症で欠場が続いているソトの起用を熱望するコールが響き渡った。

【動画】スタンドは総立ち!ヤンキースのグリシャムが逆転3ランを放つ

 

 米メディア『MLB.com』のブライアン・ホック記者の記事によると、グリシャムはその“雑音”について「うん、聞こえたよ」と笑顔で言ったという。

 しかし、「そんなことはどうでもよかった。その瞬間は集中して、いいスイングができたことが嬉しかった」という左打者のグリシャムは、カウント2-1からタイラー・グラスノーが4球目に投じた155キロのストレートを捉え、右翼席へ逆転の3号3ランを放った。その瞬間、スタンドのファンは総立ちとなった。

 ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「彼(グリシャム)の活躍に興奮している。本当に良いチームメイトで、準備をして自分の役割を受け入れた。今週少ないチャンスを生かした」と、手放しで喜んだ。

 チームメイトもこの一発に歓喜の声を上げた。ジャッジはファンが「ソトを出せ!」とコールしたことについて、「あまり嬉しくなかった」と快く思わなかったという。

 なぜなら、グリシャムについて「毎日一生懸命に練習している」とし、「ソトはきっと(ケガから)回復するだろうが、グリシャムは素晴らしい選手で、今夜、我々が必要とした大事な場面でその力を発揮した」と、キャプテンらしくチームメイトを気遣い、称える発言をした。

 スタンドのファンは、グリシャムの次の打席で「グリシャムが必要だ!」とコールし、「ある種の謝罪をした」と、記事には書かれている。さらに、一転して自身に向けられたコールについて、口ヒゲが特徴的な背番号「12」は、「あれは良かった」と語り、今シーズンここまでで最も重要な要素は「忍耐力」だと付け加えたという。

 味方のファンから受けた容赦ないコールを吹き払う劇的な一発は、最後に、ドジャースとの名門対決にふさわしいドラマを生んで幕を閉じた。次はワールドシリーズでこの両者が相まみえることになるのか注目だ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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