【MLB】ヤンキース6-4ドジャース(6月9日・日本時間10日/ニューヨーク)  ドジャースの大谷翔平投手がヤンキースとの3連戦3戦目も指定席の「2番DH」で先発出場。8回の第4打席に三塁線へ二塁打を放って4打数1安打だった。ドジャースはヤ…

【MLB】ヤンキース6-4ドジャース(6月9日・日本時間10日/ニューヨーク)

 ドジャースの大谷翔平投手がヤンキースとの3連戦3戦目も指定席の「2番DH」で先発出場。8回の第4打席に三塁線へ二塁打を放って4打数1安打だった。ドジャースはヤンキースを相手に接戦を落とし、このシリーズ1勝2敗。交流戦が始まった1997年以降では史上初の「対ヤンキース戦スイープ」を逃した。一方、ライバルのヤンキース・ジャッジは8回に特大の24号ソロを放ち、地元ファンを熱狂させた。

【映像】大ブーイングの中、大谷が微笑んだ一瞬

 ヤンキースの先発は今季、故障離脱したコールに変わって先発ローテを掴み、試合開始時点で8勝1敗、防御率1.82とエース格の活躍を見せているヘラ。大谷は1回表の第1打席でヘラの98マイル(約158キロ)のストレートに詰まったセンターフライに打ち取られる。

 3回表に回ってきた第2打席は93マイル(約150キロ)のチェンジアップを捉えたかに見えたが、ライトへのライナー。5回表の第3打席は外角92マイル(約148キロ)のチェンジアップを高々と打ち上げ、レフトフライに終わった。

 それでも3-5と2点ビハインドで迎えた8回表。先頭で打席に立つと詰まった打球ながら三塁線に打球を落とし、快足を飛ばして今季18本目のツーベースを記録した。その後、三塁に進むと4番スミスのライトフライでタッチアップ。ヤンキースのライト・ジャッジの強肩をものともせず、快足を発揮して1点差に迫るホームを踏んだ。

 試合はドジャース先発のグラスノー、ヤンキース先発のヒルによる投手戦。ドジャースは3回裏、ヤンキースの8番カブレラにライトポール直撃の先制ソロを浴び、その後3番ジャッジにタイムリーツーベースを打たれて2点を先制された。

 それでも5回表、ここまで無得点に抑え込まれていたヒルを攻めたて2死二、三塁から1番ベッツがレフトへ同点のタイムリーツーベース。続く6回表には5番のテオスカー・ヘルナンデスが大谷を上回るチーム最多の16号ソロを放って勝ち越しに成功する。

 しかし、直後の6回裏、3連敗だけはなんとしても避けたいヤンキースに反撃を許す。この回まで2失点と好投していたグラスノーが1死一、三塁のピンチを招くと、5番グリシャムに痛恨の逆転3ランを被弾。

 7回表にはノーアウト一、二塁のチャンスを作るも、ベッツが痛恨のダブルプレーに打ち取られるなど、ヤンキースリリーフ陣を相手に最後まで追いつくことができず、8回にはジャッジがダメ押しとなる飛距離約132メートルの特大24号ソロ。敵地ヤンキースタジアムでの3連勝を逃してしまった。

 スイープこそ逃したものの、敵地ヤンキースタジアムでの3連戦を2勝1敗と勝ち越し。「ミスター・ジュン(6月)」の大谷のバットはまだ本調子とは言えないが、チームとしての調子は上々。今後の爆発も期待したい。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
(C)aflo