山本は13先発で6勝2敗、防御率3.00と好投を続けている(C)Getty Images クオリティを増すルーキーのピッチングに賛辞が贈られている。 ドジャースの山本由伸は現地時間6月7日(日本時間8日)、今季初対戦となるヤンキース…

山本は13先発で6勝2敗、防御率3.00と好投を続けている(C)Getty Images

 クオリティを増すルーキーのピッチングに賛辞が贈られている。

 ドジャースの山本由伸は現地時間6月7日(日本時間8日)、今季初対戦となるヤンキース戦で先発登板し、7回を投げ被安打2、無失点と、強力打線を抑える見事な投球を繰り広げた。自身には勝ち星はつかなかったものの、延長戦にもつれながらドジャースが2-1で競り勝っており、好投した山本も勝利の立役者の1人となっている。

【動画】初のヤンキース戦で好投!山本由伸が強力打線を手玉に取る

 ともに地区首位を快走し、球界屈指の名門球団同士の3連戦、初陣の先発マウンドを託された山本は首脳陣の期待以上のパフォーマンスを披露した。3回以降はヤンキース打線に安打を許さず、7個の奪三振を記録。投球数はメジャー自己最多の106球を数えた。

 味方打線も無得点に抑えられる中で辛抱強く相手にチャンスを与えないまま、任されたイニングを投げ抜いた新人右腕のこの日の内容は、現在も米国内メディアから称賛の声が上がっている。

 米スポーツサイト『CLUTCHPOINTS』では現地時間6月8日(同9日)、山本のヤンキース戦でのピッチングに対し、「ニューヨークの恐れられる打線を7イニング抑えた。しかもヤンキースタジアムで」と振り返っている。

 さらに、「シーズンが進むにつれて、この日本人のセンセーションはMLBレベルの打者への対処法を理解した。今やヤマモトは、相手の攻撃を封じることに関してはリーグ屈指の存在だ」と評しながら、ヤンキース戦のパフォーマンスを、「間違いなくヤマモトの傑作である」と称えている。

 またトピックでは他にも、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督のコメントも掲載。「彼のような素晴らしい競争心を持ち、ずっと大きな試合で投げてきた男は、この瞬間から逃げないだろうと分かっていた」と述べるととともに、結果についても以下のように、指揮官としての感情を込めた言葉が並んだ。

「(山本の)ドジャースでの最高の試合だった。それは見ての通りだった。彼もそれを感じていた。彼は我々がそれを必要としていることを分かっていて、それが彼のベストを引き出したので、今夜の彼の努力についてはいくら言っても足りないくらいだ」

 初めて踏んだヤンキースタジアムのマウンドでも、ロバーツ監督が絶賛する通り山本は最高の投球を見せつけた。そして敵地の雰囲気にも動じることのない背番号18の姿は、まさしく今季の中で最も頼もしさを感じさせていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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