高橋や石川など主力を多用して地力を発揮した日本。(C)Getty Images  鍛え上げてきた地力を発揮した。6月8日、男子バレーボールの「ネーションズリーグ(VNL)」予選ラウンド第2週最終戦が北九州市の西日本総合…

 

高橋や石川など主力を多用して地力を発揮した日本。(C)Getty Images

 

 鍛え上げてきた地力を発揮した。6月8日、男子バレーボールの「ネーションズリーグ(VNL)」予選ラウンド第2週最終戦が北九州市の西日本総合展示場で行なわれ、日本代表(世界ランク5位)は、今大会6戦全勝のスロベニア代表(同6位)にセットカウント3-1(25-23、19-25、26-24、25-21)で勝利した。

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 今大会ここまで負け知らずの東欧の雄を危なげなく退けた。過密日程と戦力の底上げを図って控え組を中心に挑んだ前日のポーランド戦とは打って変わり、石川祐希、高橋藍、西田有志らをスタメンに起用した日本は、序盤から主導権を掌握。第1セットを先取して迎えた第2セットこそ落としたものの、第3、4セットを連取して勝負を決めた。

 主力を温存したために一部で批判も受けたポーランド戦から一変した日本。しっかりと地力を見せつけての勝利には、スロベニアの地元メディアからも称賛の言葉を送られた。

 ニュースサイト『24ur』は「我々のチームにはチャンスはあった。それでも素早く、リズミカルで、常に狡猾だった相手のレベルに達していなかった」とリポート。「日本人はあらゆるミスを付け込む術を知っていた」と抜け目のない試合運びを見せた日本を称えた。

 さらに同サイトは肩を落とすスロベニアの選手たちのコメントも紹介。38歳のアレン・パジェンクは「日本は守備もカウンターも本当にうまかった。とくに今日はサーブでも苦労させられた。僕らはどう返せばいいか分からなかった」と脱帽。さらにクレメン・チェブジも「今日みたいな敗戦の後だと、より疲れがくる。ストレスでたまるよ」と日本に及ばなかった率直な感想を漏らしている。

 今大会無敗を誇った難敵にフラストレーションを溜めさせ、目標である世界ランク5位以内をキープした日本。間違いなくチームとしての成長を見せる価値ある1勝になったと言えよう。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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