来季もRBに所属することが決まった角田。今季の好調をこのまま維持したい(C)Getty Images

 F1のVISAキャッシュアップRBはカナダ時間6月8日、角田裕毅が2025年もチームに残留し、5年目のシーズンを戦うと発表した。2021年に当時アルファタウリの名称だった同チームからF1デビューを飾り、最高位は1年目の最終戦アブダビGPで獲得した4位。同一チームへの連続在籍は5年となり、1993~96年にティレルに4年間在籍した片山右京を抜いて日本人最長記録となる。

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 発表があったのは第9戦カナダGPの予選直前。チームから来季の契約オプションが行使されたことが公表され、気を良くしたのか予選でもQ3進出を果たし、8番手を獲得した。

 角田は「2025年もHonda RBPTのパワーユニットを搭載するVisa Cash App RB Formula One TeamからF1に参戦します。長年にわたるRed BullとHondaの大きなプロジェクトのラストイヤーに自分が関われることを非常に楽しみにしています。F1ドライバーとしてさらに成長し、より多くのポイントを獲得して表彰台や優勝を目指していきますので、チームとHonda、そして皆様とともに、素晴らしいシーズンにしたいと思います。今後も応援、よろしくお願いします!」とコメント。

 角田はホンダの育成ドライバーでホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治代表取締役社長は「角田選手のF1参戦継続決定、大変うれしく思います。世界最高峰レースのし烈な戦いの中、天性の速さに加え、着実に安定感と存在感を増している角田選手の姿は、世界中の多くの人々に夢と勇気を届けてくれています。これからもHondaの育成プログラム出身ドライバーとして、そして日本を代表するドライバーとして世界の舞台で活躍する選手であり続けることを期待しています。HRCとしてのRBへの技術サポートを含め、Hondaはこれからも角田選手の成長と活躍を応援していきます」と期待を寄せた。

 レッドブルがセルジオ・ペレスの来季残留を発表したばかりで、トップチーム昇格の可能性がなくなったことから角田の去就が注目されていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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