テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は8日、車いすテニスのクアードのシングルス決勝が行われ、世界ランク3位のG・サソン(イスラエル)が第2シードのS・シュロダー(オランダ)を6-2, 3-6, 7-6 (1…

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は8日、車いすテニスのクアードのシングルス決勝が行われ、世界ランク3位のG・サソン(イスラエル)が第2シードのS・シュロダー(オランダ)を6-2, 3-6, 7-6 (10-7)のフルセットで破り、四大大会で初優勝を飾った。この試合、サソンがファイナルセットで試合終了前にも関わらず自らが優勝したと勘違いする場面があった。
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クアードは足だけでなく腕や手などにも障がいのある選手が参加する部門。
44歳のサソンは今大会、準決勝で第1シードのN・ビンク(オランダ)を破るなど2試合に勝利し決勝に駒を進めた。
迎えた決勝戦、第1セットはサソンが獲得するも第2セットはシュロダーが取り返しファイナルセットに突入する。
ファイナルセットは両者4度ずつブレークを奪い合い、10ポイントマッチのタイブレークに突入する。
このタイブレークでサソンがカウント6-5とした場面でシュロダーがボールをネットにかけると、サソンは大きな雄叫びを上げながら両手を高く突き上げ激しくガッツポーズを見せた。
サソンはこのタイブレークが通常の7ポイント制のタイブレークだと思っており自身が優勝したと勘違いをしたのだ。
主審から10ポイントマッチであることが告げられると、ぬか喜びをしてしまったサソンは茫然としその場にうずくまった。
それでもここからサソンは切り替え、相手に逆転を許さず見事優勝。今度こそ本当に優勝を成し遂げたサソンは、1回目の喜びとは違い静かに両手を突き上げた。
ルールを勘違いするというハプニングはあったものの、サソンにとってこれが嬉しい四大大会初優勝となった。
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