ジャスティン・トーマスが地元のガソリンスタンドで、アマチュアゴルファー世界ナンバーワンのゴードン・サージェントと待ち合わせをした。新しいスコッティキャメロンプロトタイプパターを携え、燃料満タンで2024年「メモリアルトーナメント」に臨ん…

ジャスティン・トーマスの新しいパター(提供GolfWRX, PGATOUR.com)

ジャスティン・トーマスが地元のガソリンスタンドで、アマチュアゴルファー世界ナンバーワンのゴードン・サージェントと待ち合わせをした。新しいスコッティキャメロンプロトタイプパターを携え、燃料満タンで2024年「メモリアルトーナメント」に臨んでいる。

2016年以降、トーマスはほぼほぼマレットパターユーザーだった。23年「セントリートーナメントofチャンピオンズ」にて、一時的に高校時代に使っていたスコッティキャメロンのブレードパターを使用したことはあったが、それを除くと、スコッティキャメロンのデュアルウィング形状の「X5ツアー」か「T5」プロトをお気に入りとしてきた。

しかしながら、最近になってポール・ビザンコ氏(スコッティキャメロンのパターフィッティング及び選手開発部長)とテストを重ねるなかで、最近グリーン上で自身の考えていること、見ていること、感じていることについて話をしてきた。現在、トーマスはPGAツアーのストローク・ゲインド・パッティングのランキングを159位としているだけに、変化の時を迎えたのかもしれない。

トーマスの考えを聞いたビザンコ氏は、かつてサージェントのためにカスタムで組み上げたパターを気に入るかもしれないと、トーマスへ勧めてみた。

今度ヴァンダービルト大学で4年生になるサージェントは、ただの大学生ではない。世界アマチュアゴルフランキングによる男子部門でナンバーワンに君臨している。

すでにPGAツアーの大会に出場した経歴を持ち、これには23年の「マスターズ」と「全米オープン」が含まれる。また、22年に「全米大学競技協会男子ディビジョン1 個人選手権」を制覇している。

ここ数年でサージェントと知り合いになったトーマスは、「メモリアルトーナメント」を前に、メールでサージェントに連絡を取った。パターを必要としていたトーマスに関して、ビザンコ氏の考えでは、サージェントがその答えを知っているかもしれなかった。

ともにアラバマ州在住で、車で行き来できる場所に住んでいることから、2人は地元のガソリンスタンドで待ち合わせてクラブの受け渡しをした。

トーマスは水曜にミュアフィールドビレッジGCにてGolfWRX.comに「メールでゴードンに(パターの使用状況を)尋ねたら、使っていないとのことだったので、受け取れることになったんだ。ゴードンのことはちょっと知っていたので、ガソリンスタンドで待ち合わせて、受け渡しを行なった」と述べた。

サージェントのパターが変わっているのは、アライメントマークのドットに加え、アドレス時にゴルフボールの来る部分にトップラインと平行の線が入っているところである。

J.T.の刻印入り(提供GolfWRX, PGATOUR.com)

GolfWRX.comは火曜に、トーマスがガソリンスタンドで受け取ったパターをテストしているところを目撃した。会場で練習ラウンドとテストを重ねる中、トーマスは最終的にサージェントのパターの形状とアライメント機能に影響を受けて新しく組まれたプロトタイプパターを入手した。

サージェントのパターとの混同を避けるため、トーマスの新しいカスタムパターにはイニシャルの“J.T.”が刻印されているのだが、この“T”にはタイトリストのロゴと同じフォントが使用されている。

トーマスによると、サージェントのパターをバックアップ用としてキープし、今週の「メモリアル」では新しく組まれたスコッティキャメロンG.S.S(ジャーマン・ステンレス・スチール)プロトタイプパターを実戦投入するとのことである。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)