6月4日、B1リーグの仙台89ERSは、練習生の猪狩渉が今シーズン限りで退団し、B2リーグの青森ワッツに移籍することを発表。…

 6月4日、B1リーグの仙台89ERSは、練習生の猪狩渉が今シーズン限りで退団し、B2リーグの青森ワッツに移籍することを発表。新天地では選手兼通訳として契約を結び、公式戦でもプレーする権利を勝ちとった。

 福島県出身で現在28歳の猪狩は、168センチ72キロのポイントガード。県立能代工業高校(現:県立能代科学技術高校)を卒業後、スラムダンク奨学金の8期生としてアメリカのIMGアカデミーに進学した経歴を持つ。その後は福島ファイヤーボンズやアメリカの独立リーグでプレーし、昨年8月に練習生として仙台に加入。今シーズン中の選手契約締結とはならなかったが、横浜ビー・コルセアーズ戦直前に“仮想・河村勇輝”として対策練習に貢献するなど、仙台の一員としてシーズンを戦い抜いた。

 今回の移籍発表に際し、猪狩は「素晴らしいチームメートに出会えて幸せでした。コートで活躍する姿を見せることがファンの皆さまへの恩返しだと思っています。仙台89ERSで学んだことを次のチームで生かして頑張ります」と、仙台の公式サイトを通じて感謝のメッセージ。

 また、選手契約を結んだ青森の関係者への謝辞も寄せ、「自分を必要としてくれた青森ワッツにプレーで恩返しがしたい。今はその気持ちでいっぱいです。クラブのため、青森県のため、そしてブースターの皆さんのために自分にできることを精一杯頑張ります。会場でお会いできることを楽しみにしています。来シーズン応援よろしくお願いします」と、意気込みを語った。