笑顔で笹生を祝福した渋野。(C)Getty Images 完全復活への足掛かりとなる2位フィニッシュだ。 現地時間6月3日、米ペンシルベニア州のランカスターCC(6629ヤード、パー70)で、女子ゴルフの今季海外メジャー第2戦・全米…

笑顔で笹生を祝福した渋野。(C)Getty Images

 完全復活への足掛かりとなる2位フィニッシュだ。

 現地時間6月3日、米ペンシルベニア州のランカスターCC(6629ヤード、パー70)で、女子ゴルフの今季海外メジャー第2戦・全米女子オープン(OP)の最終日が行われ、トップと2打差でスタートした渋野日向子(サントリー)は、2バーディー、4ボギーの72で回り、通算1アンダーの2位。優勝した笹生優花(フリー)との日本勢によるワンツーフィニッシュの快挙を達成した。

【動画】「マージ強い」優勝後に渋野日向子がハグ! スポーツマンシップ溢れた映像

 世界でも随一と言われる難しいランカスターCCに手を焼き、序盤はスコアを落とした渋野。それでも「やっぱり今シーズンの成績を考えたら、この結果って本当に考えられない」と前を向き続け、12番パー3には7メートルのバーディーパットを沈めた。

 最終的に2位となった渋野だが、明るい笑顔もはじけた。最終18番では先の組でプレーしていた笹生がホールアウトすると、後方のフェアウェー上で両手を上げて拍手。プレーを終えて対面すると、自ら歩み寄ってハグ。「おめでとう!マージで強い!」と祝福のメッセージを送っていた。

 そんな“らしさ”を全開に見せ続けた渋野には、海外メディアも熱視線を向けた。英紙『The Guardian』は「ヒナコ・シブノはいつものような笑顔を見せた」と指摘。勝者となった笹生を祝福するスポーツマンシップに溢れた行動を次のように絶賛した。

「フェアウェーに戻ったサソオに対して、シブノは両手を高く上げて、自分のことのように祝福した。満面の笑顔だ。彼女にとっては失望の瞬間だったはずなのに、なんとスポーツマンらしい反応だろう。とても素晴らしい姿だった」

 心身ともに強さを見せつけた渋野。惜しくも戴冠とはならなかったが、そのパフォーマンスに称賛が止む気配はない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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