光り輝くカップを手にし、白い歯を見せる笹生。(C)Getty Images 日本勢初の快挙に、世界も沸いた。 現地時間6月3日、米ペンシルベニア州のランカスターCC(6629ヤード、パー70)で、 女子ゴルフの今季海外メジャー第2戦…

光り輝くカップを手にし、白い歯を見せる笹生。(C)Getty Images

 日本勢初の快挙に、世界も沸いた。

 現地時間6月3日、米ペンシルベニア州のランカスターCC(6629ヤード、パー70)で、 女子ゴルフの今季海外メジャー第2戦・全米女子オープン(OP)の最終日が行われ、3打差の5位で出た笹生優花(フリー)が5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68。通算4アンダーとし、逆転で2021年大会以来、2度目の優勝を成し遂げた。全米女子OPで2勝を挙げるのは史上16人目。海外メジャー2勝は日本勢初の記録となった。

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 この日も我慢の展開が続いた。6番パー3で痛いダブルボギーを叩いた笹生だったが、他の上位勢もスコアを崩す中で踏ん張る。そして12番パー3でこの日2つめのバーディーを奪って首位に並ぶと、13番パー5でも1メートルを沈めて連続バーディー。ここで単独首位に躍り出る。

 16番パー4では飛距離を活かしてワンオンに成功した笹生は連続バーディー。ここでライバルを突き放した22歳は、最終18番パー4の第3打はグリーン手前からきっちり寄せてパー。会心のガッツポーズで締めくくった。

 大会後に英語でスピーチを披露した笹生は感極まって涙。「家族のサポートなくしてここに立つことはなかった。ファンの皆さん、私の戦いを支えてくれてありがとうございます、またすぐにお会いしましょう」とさらなる向上を誓った。

 文字通り歴史に名を刻んだ22歳の日本人を現地メディアも絶賛する。日刊紙『York Dispatch』は、会場となったランカスターCCが世界でも有数の難所であることを強調。「クラシックなコースによる容赦ない難しさに、世界トップクラスの女子ゴルファー数名が飲み込まれた」と振り返りつつ、ライバルを振り切った笹生を「彼女だけは飲み込まれなかった。勝負どころでパーセーブを決めて疑念を払拭したサソオは安定感を保ちながら、チャンスをものにし、ふたたび歴史に名を刻んだ」と称えた。

 持ち前の粘り強さで世界にその名を知らしめた笹生。その反響はしばらく続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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