今季14盗塁目を決めた大谷。足で魅せた(C)Getty Images「日本人スター」がまたひとつ、節目となる記録を築いた。 ドジャースの大谷翔平が現地時間6月1日(日本時間2日)、本拠地ドジャースタジアムで行われたロッキーズ戦に「2…

今季14盗塁目を決めた大谷。足で魅せた(C)Getty Images

「日本人スター」がまたひとつ、節目となる記録を築いた。

 ドジャースの大谷翔平が現地時間6月1日(日本時間2日)、本拠地ドジャースタジアムで行われたロッキーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、3回の攻撃時にメジャー通算100個目の盗塁を達成した。

【動画】大谷翔平が100盗塁達成!快足飛ばして二塁を陥れた節目のシーンの映像

 3回裏、この日の第2打席で大谷はロッキーズ先発のキャル・クワントリルから四球を選び出塁。次打者のフレディ・フリーマンの初球で果敢に走り、悠々と二塁を陥れている。その後、三塁も狙う姿勢を見せリードをとっていた中、牽制により刺されてしまったものの、次塁への意識の高さが垣間見える一連のプレーだった。

 大谷はこの日、第4打席でセンター前ヒットを放ち4打数1安打1盗塁、試合も先発・山本由伸や救援陣の好投もあり、4-1でドジャースが勝利している。

 試合後、米国内メディアは大谷のメジャー100個目となった盗塁にフォーカスしている。スポーツサイト『SBNATION』は、「ショウヘイ・オオタニ、盗塁で2つのマイルストーンを達成」と銘打ったトピックを配信した。

 その中で、「4月21日に日本人選手MLB最多本塁打記録を塗り替えたオオタニは、これでメジャー通算185本塁打、100盗塁を達成した。メジャーでこれまでに100本塁打と100盗塁を記録している日本人選手は、もうすぐ殿堂入りとなるであろう素晴らしいキャリアを誇り、509盗塁と117本塁打を記録したイチロー・スズキだけである」と説明。

 また、二盗達成後のプレーにも触れながら、「オオタニの盗塁は、三塁を狙おうとしたところをクワントリルに刺されすぐに無意味になったが、この時点まででシーズン14盗塁を記録した」と綴っている。

 その上で、「オオタニの14盗塁は、今シーズン58試合(そしてここまでのチーム60試合)で、1997年から2023年までDHでレギュラーシーズン594試合に出場したドジャースの他の指名打者と同数の盗塁を記録しているという点で注目に値する」と称賛。過去27シーズで指名打者を担ってきたプレーヤーの中でも、大谷の“足”が別格であると強調している。

 シーズン序盤ながらも、すでに大谷は2021年シーズンに記録した26個の自己最多盗塁数の半分を超えた。強打を誇るドジャース打線の中では、背番号17の走塁も相手チームに重圧をかける大きな武器となっていることは明らか。この先も、ダイヤモンドを駆け抜ける大谷の姿に要注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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