パドレスで結果を残せなかったコ・ウソクは、新天地のマーリンズでも本領発揮とはいかなかった。(C)Getty Images 厳しい現実を叩きつけられる形となった。 現地時間5月30日、マーリンズはコ・ウソクをDFA(事実上の戦力外)と…
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パドレスで結果を残せなかったコ・ウソクは、新天地のマーリンズでも本領発揮とはいかなかった。(C)Getty Images
厳しい現実を叩きつけられる形となった。
現地時間5月30日、マーリンズはコ・ウソクをDFA(事実上の戦力外)とした。今季からメジャーリーグでの挑戦を始めたばかりだったが、2球団を渡り歩いた末に、マイナー生活を余儀なくされていた。
まさに先行き不透明な状態だ。KBO(韓国プロ野球)通算139セーブをマークしたコ・ウソクは昨オフにポスティングシステムを利用すると、複数球団による競争の末に2年450万ドル(約6億8000万円)でパドレスと契約。同期入団となった松井裕樹とのポジション争いが注目を集めた。
しかし、25歳の若武者は早々にメジャーの洗礼を受ける。今季の開幕戦当日となる3月20日に3Aへの降格が決定すると、約1週間後には、さらにひとつ下のカテゴリーにあたる2Aにまで転落。そして5月4日(現地時間)に巧打者ルイス・アラエスとのトレードでマーリンズに移籍していた。
変化に適応できず、メジャーの水に馴染めなかったのか。マイナーでの過酷な生活を余儀なくされた末に、事実上の戦力外通告を言い渡されたコ・ウソク。厳しい現実を突きつけられた韓国球界屈指の名ストッパーだが、米識者たちの反応もシビアだ。
マーリンズの地元マイアミの日刊紙『Miami Herald』のクレイグ・ミッシュ記者は自身のXで「もしかしたらチームは彼を保有し続けるかもしれないが、私はコに対してポジティブな評価を得ていない」とキッパリ。「パドレスはマーリンズとのトレードで彼の実力を隠し、まるでトレードで勝利したかのように見せかけた。いまや彼(コ・ウソク)に対する評価がどれだけ悪かったかは誰も気づかないだろう」と断じた。
今後は3A球団に残留するか、他球団への移籍を模索することになるコ・ウソク。いずれにしろ、メジャーデビューの可能性は現時点で望み薄と言える。となれば、韓国球界復帰を目指したいところかもしれないが、KBOの規定が壁となる。というのも、韓国はポスティングシステムを施行した選手の場合、リーグ復帰に最低1年を必要とするため、契約こそできても、出場は来年まで叶わない。
まさに八方ふさがりの状況となったコ・ウソク。この苦境を彼がいかに脱するかは興味深いところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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