アマチュア時代から腕っぷしで成り上がってきたキャリントン。井上に対しても自信は揺るぎない。(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext 2012年のプロデビュー以来、27戦無敗(…

アマチュア時代から腕っぷしで成り上がってきたキャリントン。井上に対しても自信は揺るぎない。(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 2012年のプロデビュー以来、27戦無敗(24KO)という圧倒的な戦績を残してきた井上尚弥(大橋)。アジア人史上初にして、世界2人目となる2階級での4団体統一という偉業もやってのけた31歳の声価は依然として高まる一方である。

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 今や「モンスター」の異名が世界に轟いている。そんな井上の存在感はライバルたちの耳にも届き、己の腕を試そうとする者は後を絶たない。現在フェザー級にいる“無敗戦士”、ブルース・キャリントン(米国)もそのうちの一人だ。

 アマチュア時代に東京五輪代表候補でもあった27歳は、21年にプロに転向。以降は11戦無敗(7KO)を記録。WBO同級4位に位置付ける快進撃を続けている。

 さすがのポテンシャルを披露し続けるキャリントンは、現地時間5月18日に米メディア『Fight Hype』のYouTubeチャンネルに出演。そのなかで井上がプロ初ダウンを喫した5月6日のルイス・ネリ(メキシコ)戦について意見を求められ、「正直に言って、あのダウンに特に驚きなんかはなかった」とポツり。そして、“モンスター”に対する自信を口にした。

「誰もが口を揃えて『イノウエは無敵だ』と言うけど、俺はそう思えない。誰だってパンチを貰うときは貰うものさ。そして『イノウエは違う』なんて思ったこともない。あのダウンをした時もみんなが『え?マジ?イノウエがダウンしたぞ』なんて反応していたけど、俺は何も思わなかった。だってボクシングはそういうものだろ」

 群雄割拠のボクシングにおいて「無敵」などありえないと論じるキャリントンは、「あのメイウェザーだってパンチを受ける時はある。みんな同じさ」とも指摘。そして、「確かなことは、あの試合でイノウエが弱点を露呈したということだね」と持論を続けている。

「俺には以前からあった“穴”がよりハッキリと見えた。もしも、ああいう形で俺のパンチをくらったら、イノウエは多分立てないよ。俺みたいなタイプの選手のパンチはまともに受けたら回復は難しい。立ち上がれたとしても俺はフィニッシャーだ。とどめを刺すよ」

 以前から井上戦について「間違いなく面白いことになる」と公表してきたキャリントン。27歳と伸びしろ十分の男は、その念願を叶えられるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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